NECが「第31回ITS世界会議2025」に出展、モビリティの未来を見据えた革新技術を披露

NECが出展する「第31回ITS世界会議2025」

NECは、2025年8月24日から28日にかけてアメリカ・ジョージア州アトランタで開催される「第31回ITS世界会議2025」にて、ITS Japanパビリオンに出展します。この会議は、世界各地からの産官学の専門家が集まり、ITS（高度道路交通システム）の普及やビジネスチャンスの促進を目的としたイベントです。

イベントのプログラムとNECの出展内容

NECでは、「明日のモビリティを創る」というテーマのもと、ICT（情報通信技術）を活用した新しいモビリティサービスの実現を目指します。特に、道路インフラから得られるデータを使って、安全性や快適さ、環境への配慮を重視したサービスの展開を行う予定です。さらに、これらのサービスから取得したデータを連携させ、スマートシティの構築にも寄与していくことを目指しています。

具体的には、NECは「Beyond 5G」技術を用いた時空間同期型の光ファイバセンシング技術を導入し、分散コンピューティングやAIを活用して社会インフラの進化を図ります。この技術により、『Society 5.0を実現する時空間同期デジタルツイン』のコンセプトを元に、新たなソリューションを展示する予定です。

光ファイバセンシングの実用化

NECが展開する光ファイバセンシング技術は、高速道路に設置された通信用の光ファイバを利用して、リアルタイムで交通状況や路面の状態を把握するものです。この技術により、交通流の予測や路面状況の変化も即座に可視化することが可能になります。これによって、安全かつ効率的な交通管理が実現され、必要に応じた迅速な経路変更の提案が可能になります。

たとえば、数十分後の混雑を予測し、その情報をもとに運転者に早めの経路変更を促すことで、渋滞を未然に防ぐ取り組みも行う予定です。これによって、より一層の交通整流化を図ることが可能となります。

論文発表について

この会議でNECは、セッションID「PS31 Transportation Systems: traffic management and operations」について、特に「TSE（Traffic State Estimation）の導入に関する論文」を発表します。発表は2025年8月27日、15:00から16:30まで予定されており、Georgia World Congress CenterのRoom A312で行われます。

結論

NECの参加する「第31回ITS世界会議2025」は、未来のモビリティにおける革新技術がどのように実装され、社会に貢献するかを示す重要な機会となるでしょう。技術展示や論文発表を通じて、関係者との知見を広げ、業界の発展に寄与することが期待されます。詳細情報は公式ホームページをご覧ください。

公式サイト: ITS America Events