第3回JATA SDGsアワードで近畿日本ツーリストが大賞受賞！

第3回JATA SDGsアワードの成果と意義

日本旅行業協会（JATA）が主催する「JATA SDGsアワード」が第3回を迎え、その受賞結果が発表されました。今年の大賞は近畿日本ツーリスト株式会社の『「温泉を楽しみたい」をあきらめない！オストメイトのための温泉日帰りツアー』が選ばれました。このプログラムは、障害者差別解消法の改正施行を踏まえ、誰もが一緒に旅を楽しめる社会の実現を目指す内容です。

取り組みの背景と目的

日本旅行業界におけるSDGs（持続可能な開発目標）への意識向上を目的として、JATAはこのアワードを設立しました。その意義は、会員企業が持続可能な社会に向けた優れた取り組みを積極的に推進するための刺激となります。特に、各企業がSDGsを達成するための具体例を示し、他社にとっての参考にすることで、業界全体の意識が高まることを期待しています。

今年の応募状況

今年は57件の応募が寄せられ、昨年の50件から増加しました。応募企業は25社あり、これによりSDGsへの取り組みが確実に広がりを見せていることが窺えます。応募部門は大きく分けて経営、社会経済、文化、環境の4部門に分類され、多様な取り組みが紹介されました。

各部門の応募内容

- 経営部門では、持続可能な観光に向けた戦略や地域住民との協働に関する実践が評価されました。
- 社会経済部門は、公正な雇用や地域への支援など、多様性を意識した取り組みが目立ちました。
- 文化部門では、地域文化や歴史の保護を目指す使い方が注目され、観光資源としての活用が話題に。
- 環境部門は、気候変動への対策や自然遺産の保護に取り組む企業が多く、社会的な責任を果たす姿勢が強調されました。

大賞の選出プロセス

大賞の選出は、各部門の優秀賞から審査委員が厳選して決定しました。今年の大賞に輝いた近畿日本ツーリストの旅行プランは、特に「誰一人取り残さない」という理念が色濃く反映されています。このプログラムでは、オストメイトを支援し、障害があっても誰でも温泉を楽しめるような体験を提供しています。

今後の展望

表彰式は2025年7月2日に予定されており、その際にはSDGsの観点からの取り組みの重要性がさらに強調されることでしょう。JATAは今後もこのアワードを通じて、旅行業界全体の持続可能な発展を後押しするとともに、さらなるイノベーションを期待しています。今回の受賞作品や応募内容は、他の企業にとっても良い刺激となり、持続可能な社会の実現を目指す動きが一層加速することを願っています。業界全体が共に成長できるよう、SDGsへの取り組みを拡大し続けなければなりません。