台湾と日本の観光業を革新する提携
2023年10月、台湾のデジタル広告代理店cacaFlyと10pct.株式会社が戦略的な事業提携を発表し、観光産業のデジタル化を加速することを目指しています。この提携によって、cacaFlyのデジタル広告のノウハウと、10pct.によるデータドリブンな宿泊施設運営が融合し、新たな価値を創造することが期待されています。
提携の意義と背景
cacaFlyは2009年に設立されて以来、FacebookやGoogle、LINE、TikTokといった主要デジタルプラットフォームと提携し、台湾でのデジタル広告市場においてリーダーシップを確立してきました。300人以上の専門家を擁し、マレーシアやベトナム、日本などアジアの各国で事業を展開しています。
一方、10pct.株式会社は、『Make travel fun again』というミッションのもと、宿泊施設や観光関連事業者に対して業務改善やファイナンス、マーケティング、デジタルトランスフォーメーションなどの支援を行うゴーストオペレーターとして知られています。この新たな提携は、双方の強みを活かし、収益最大化と集客力向上を図ろうとしています。
提携の具体的な取り組み
1.
デジタルマーケティングの強化
cacaFlyの先進的な広告運用技術を活かし、10pct.が支援するホテルや旅館の集客キャンペーンを最適化することで、地域の観光資源を前面に押し出したターゲティング広告を展開します。
2.
地域観光のブランディング
両社が協力し、観光地の魅力をデジタル広告を通じて世界に発信。特にインバウンド需要の取り込みを強化し、観光業全体の活性化を目指します。
両社代表の意気込み
cacaFlyの共同創業者兼最高戦略責任者であるBrian Yang氏は、「10pct.との提携は観光業界のデジタル化とAI変革に貢献する重要な一歩」と述べ、特に日本の独立系ホテルオーナーに対して技術プラットフォームの向上を期待しています。
また、10pct.のCEO中堀友督氏は、「cacaFlyの技術を活用することで、観光業の収益最大化が可能になる」と強調し、日本を訪れる外国人観光客の中で台湾からの訪問者が多いため、この提携が大きな効果を生むと確信しています。
企業紹介
cacaFlyは台湾の最大手デジタル広告代理店であり、アジア5カ国において2,000以上のブランドへのデータドリブンなマーケティング戦略を提供しています。10pct.株式会社は、観光関連事業者に対して本社機能をアウトソースする企業として注目されています。
結語
この提携によって、台湾と日本の観光産業が新たなステージへと進むことが期待されます。両社が持つ専門性とリソースを最大限に活かし、観光業の未来を切り開いていくことに注目です。