睡眠を巡る新しいアプローチ
3月18日は「睡眠の日」です。この日に合わせて、三菱総合研究所と株式会社O:が提携し、従業員向けの睡眠コーチングサービス「O:」の実証実験が始まりました。現代社会における睡眠の重要性を改めて考える良い機会となりそうです。
背景
日本国内には、成人の約20%に当たる2000万人が睡眠に関する問題を抱えているとされています。その中でも約500万人は睡眠導入剤を使用しており、その依存性や副作用に対する不安が広がっています。そこで注目されているのが、「不眠症に対する認知行動療法(CBT-i)」です。この方法は、世界中の睡眠医療現場で実績がある有効な治療法ですが、日本では保険適用外のため高額な費用がかかります。また、専門の療法士も少なく、受診できる施設の限界も課題です。これらの問題に応え、全国どこでも手軽にCBT-iメソッドに基づいた睡眠コーチングが受けられる「O:」が開発されたのです。
サービスの特徴
「O:」のブレインであるCBT-iメソッドを活用したこのサービスは、主に「睡眠スケジュール法」と「睡眠衛生教育」を基にしたサポートを提供します。具体的には、個々の睡眠習慣を考慮し、最適な就寝時刻を導き出すことを目指します。さらに、正しい睡眠知識を得ることで睡眠に対する不安を取り除き、健やかな睡眠リズムを作る手助けを行います。
また、着実な進捗を図るため、睡眠ログを解析し、必要に応じてコーチングを行うことで、より良い睡眠習慣の形成をサポートします。
実証実験の概要
株式会社O:は、2016年に三菱総合研究所が主催した「ビジネスアイデアコンテスト2016」で最優秀賞を受賞したことがきっかけで、今回の実証実験が実施されることになりました。この実証実験の目的は、労働者がどのような影響を受けるかを定量的に測定することにあります。実験を通じて得られたデータを元に、サービスのユーザーエクスペリエンスとインターフェースの向上を図っていきます。
株式会社O:について
株式会社O:は、体内時計という個々のリズムに基づいた新しい生活様式を提供することを目指して2016年に設立されました。「Redefining Chrono」という哲学を掲げ、固定された24時間のサイクルではなく、各自の体内時計を考慮した生き方・働き方を社会に実装しようとしています。
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株式会社三菱総合研究所について
三菱総合研究所は、日本屈指の総合シンクタンクとして、多岐にわたる分野においてクライアントの複雑な課題の解決をサポートしています。企業経営や社会インフラなどの分野で豊富な実績を持つ同社は、今後もさまざまなシナジーを生み出す期待が高まります。
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お問い合わせ先
株式会社O:(オー)
担当者: 菅野
E-Mail:
[email protected]