タイルの新たな可能性を探る「the TILE competition」
2025年11月、愛知県名古屋市にて、タイルの祭典「CERASTA2025」が開催されます。それに合わせて、29歳以下の学生を対象としたデザインコンペ「the TILE competition」が行われることになりました。このコンペティションでは、建築、デザイン、美術、陶芸を学ぶ若者たちが、新たな視点からタイルの使い方を提案することを目的としています。
コンペの詳細
この「the TILE competition」のテーマは「お風呂をかんがえる」です。タイルが日本に普及したきっかけは、100年前の日本におけるパンデミックの後、清潔さを保つために「お風呂」にタイルが多く使われるようになったことです。タイルは、どこか安らぎを感じさせる素材として、日本のお風呂文化を豊かにしてきました。
募集期間と賞金
作品の募集は2025年7月14日から10月10日まで行われ、最優秀賞には50万円、優秀賞には10万円が授与されます。さらに、入賞作品は会場にて記念展示される機会も与えられます。
審査員の紹介
審査員には、湯道文化振興会代表理事の小山薫堂氏や、建築家の大西麻貴氏、竹口健太郎氏、インテリアデザイナーの座間望氏、タイル職人の白石普氏が参加され、厳正な審査が行われる予定です。これにより、タイルの可能性を模索する公平な評価が期待されています。
新たなタイルの未来とは?
昨年のCERASTA2024で行われたシンポジウム「記憶に残る空間・愛される建築とタイル」では、タイルの現在の役割について多くの議論が交わされました。しかし、結論が出なかったこのテーマを基に、CERASTA2025では若い世代に新たなアプローチを促すことが目指されています。思想の自由を持って、タイルとお風呂の組み合わせから、どのような新しい可能性が見いだせるのか、参加者たちの創意工夫が自由に発揮されることでしょう。
未来を担う世代への期待
「the TILE competition」は、学生がタイルの持つ美しさと機能を理解し、未来の生活を豊かにするためのデザインを創造するプラットフォームです。応募者たちの中から、新たな視点と斬新なアイデアを持った才能が見つかることが期待されます。このコンペティションを通じて、未来の建築やデザインに興味を持つ学生に、タイルに対する愛着を抱いてもらうことが狙いです。
イベント概要
最終的に、受賞作品は2025年11月8日(土)に行われる表彰式で発表され、審査員によるトークセッションも実施されます。学生たちが創り出す新しいタイルの世界を、一緒に楽しみにしましょう。
この機会に、若い才能の応募が期待される「the TILE competition」に、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。