旭川発！捨てられた木材を蘇らせるMOKKOUの挑戦

MOKKOUとは？

北海道旭川市に本社を置く、木製品製造メーカーMOKKOUは、2022年11月に創業した新しい企業です。この企業の中心には、マスタークラフトマン佐藤誠氏とアートディレクターであるゲンママコト氏がいます。彼らは、木工クラフトの素晴らしさを広めるために、「MOKKOUを世界の共通語に」というスローガンを掲げ、様々な製品を手掛けています。

アップサイクルフローリングの発表

最近、MOKKOUは注目の新製品、「アップサイクルフローリング」を発表しました。この製品は、廃棄される木材を活用して作られており、使われなくなった木材を単にリサイクルするのではなく、新たな価値を持たせて蘇らせるアプローチが特徴です。

捨てられていた木材の再利用

実際に、多くの木材は色々な理由で廃棄されてしまいます。割れ、欠け、虫食いの穴、そしてカビなど、さまざまな要因によって使い道がなくなることがあります。MOKKOUでは、これらの「欠陥」を単なる瑕疵とは考えず、むしろ個性的な特徴として捉えることで、付加価値を高めることを目指しています。

金継ぎの精神

MOKKOUが目指すのは、いわば木材の「金継ぎ」。金継ぎとは、割れた陶器を金で補修する技術です。この技術により、陶器は逆に価値が高まります。MOKKOUでは、穴や割れを隠すのではなく、あえて色を入れてデザインのアクセントにすることを試みています。さらに、特殊な蓄光材を用いれば、暗くなると光るフローリングも実現可能です。

アップサイクルの新しい価値観

MOKKOUのアップサイクルフローリングは、ただの機能性だけに留まらず、見た目の美しさも追求しています。割れや欠けがある材料でも、アートとして新たな魅力を持つことになります。これは、単に木材の再利用に留まらず、私たちの価値観自体を見直すきっかけにもなります。

MOKKOUのビジョン

MOKKOUは、特注品の受託製造を中心に、小さな木製品を生産しており、消費者との直接的な触れ合いを大切にしています。まさに「手のひらに乗る」サイズの製品は、手軽に楽しめる木材の魅力を提供します。また、彼らは地域経済を支える企業としても活躍しており、旭川や日本のものづくりを世界に発信することを使命としています。