犬猫の健康管理を革新する「呼吸変動スコア」機能を紹介

ペットの健康管理を進化させる新機能

株式会社PetVoiceは、犬猫向けの首輪型ウェアラブルデバイス「PetVoice」に新機能「呼吸変動スコア」を追加したことを発表しました。この機能は、従来の体調モニタリング方法では捉えられなかった、ペットの体調変化の早期発見を可能にするものです。

新しい健康指標「呼吸変動スコア」とは？

従来の方法では、ペットの体調モニタリングは主に1分間の呼吸数の「平均値」に依存していました。しかし、心疾患や肺疾患を有するペットでは、呼吸の「変動」が問題の兆候となることがあります。PetVoiceでは、安静時の呼吸数データから呼吸のばらつきを算出し、それを「呼吸変動スコア」という形で可視化しています。これにより、平均値が正常であっても、異常な変動を見逃さないことが可能になります。

1週間前からリスクをキャッチ

「呼吸変動スコア」は、特に心疾患を抱える犬猫にとっての重要な指標です。PetVoiceは首輪に取り付けるだけで、呼吸数や心拍数、体温を常に計測し、スマートフォンでそのデータを確認できるため、ペットの健康管理に非常に役立ちます。特に心臓病を伴うペットの飼い主からは、「通常時の呼吸数を把握することができ、異常を早期に察知できた」との報告が寄せられています。

心臓病を抱える犬猫では、安静時呼吸数が40回を超えた場合、病院への来院を考える目安となりますが、呼吸変動スコアを利用することで、その異常を1週間前から察知することが可能になりました。実際にいくつかの症例を分析したところ、肺水腫の診断日前日には平均呼吸数が著しく増加することが確認されましたが、呼吸変動スコアはその数日前から上昇していたことがわかりました。

専門家向けのオンライン説明会の開催

この新機能についての説明会は、2025年5月29日にオンラインで行われる予定です。参加は事前申し込みが必要ですが、獣医療関係者にとって非常に理解が深まる内容といえます。

説明会では、PetVoiceのサービス概要やデータ精度に加えて、肺水腫症例の紹介や呼吸変動スコアに関する詳細な解説が行われます。この機会を活用して、最新のペット健康管理に役立ててほしいと思います。

今後の展開

今後PetVoiceは、呼吸変動スコアを活用した肺水腫や他の疾患の予測モデルをさらに精緻化していく方針です。呼吸の不安定化は心臓病以外にもさまざまな疾患に関連するため、多くの病気の早期発見が期待されます。これにより、ペットの健康管理におけるユニークな視点と新しいアプローチが提案されることになるでしょう。

PetVoiceは、犬猫の健康を守る新しいツールとして、現在350を超える動物病院と連携しており、これからもペットオーナーに寄り添ったサービスを提供し続けます。