体育・保健体育における新たな学びの意義と方向性の検討

令和7年10月27日、文部科学省の主導のもと、中央教育審議会初等中等教育分科会の教育課程部会が開催されました。今回の議題は「体育・保健体育、健康、安全ワーキンググループ」で、特に「学びに向かう力、人間性等」についての議論が行われました。

新たな方向性

この会議では、体育・保健体育の価値が教育全般においてどのように位置づけられるべきかが主な討論テーマとなりました。これまでの指導要領において、学びに向かう力や人間性等は、体育独自の内容として評価されてきました。今回の改訂では、これらの観点をさらに明確化し、知識や技能も含めた新たな指導内容として整理していく必要があるとされています。

特に、運動やスポーツの学びを通じて得られる非認知能力の育成が、今後の子どもたちのウェルビーイングにどのように寄与するかが強調されました。これは、子どもたちが社会に出てから必要とされるスキルや態度を身につけるために、極めて重要な要素とされています。

具体的な議論

大日方委員や岡出委員、佐藤豊委員などからの発言があったように、特に中学校や高等学校においては、運動実践につながる態度が重要視されています。体育授業の中で、具体的な指導がどのように行われ、その成果が評価されるのかについても細かな検討が必要です。

特に、「学びに向かう力、人間性等」の部分を新たに創出することが、実際に教育現場でどのように活かされるのかが問われています。これは、教師にとっても重要なテーマであり、運動や健康に対する態度をどのように評価するのか、実際に取り組むべき課題です。