神奈川県営水道では、「県営水道出先組織再編計画」の素案を作成し、県民の意見を募集しています。県営水道は1933年に湘南地域の1市9町を給水区域に設定して以来、その組織体制を見直してきました。これは、地域住民の生活の基盤を支えるための重要な取り組みとして続いています。
現在、県営水道は複数の課題に直面しています。老朽化が進む水道設備の大規模な更新や、地震対策の強化などが求められているのです。また、自然災害の頻発化や激甚化に対応するための組織の見直しが必要です。さらに、日本全体の人口減少を受けて水道の需要が減少する中、水道料金収入も減ります。このような状況下で、限られた人材をより効果的に活用するための業務効率化と職員の育成が急務となっています。
この「県営水道出先組織再編計画」の目的には、以下の重点ポイントがあります。まずは将来を見据えて、水道サービスの維持と向上を図ります。また、戦略的な管路整備や大規模な施設の更新を効果的に進めるための組織体制を整えます。さらに、自然災害や漏水事故に迅速に対応できる体制を構築し、職員がやりがいを持って取り組める職場づくりを行うことも重視しています。
意見の募集期間は、2024年10月9日から11月8日まで。意見を提出する方法としては、県のホームページからフォームメール、郵送、ファックスを通じて送信できます。詳細は県の公式サイトを確認してください。
また、計画素案は県のホームページで閲覧可能であり、県内64カ所の各地で印刷物も提供されています。
今後の予定としては、意見募集の結果を2024年12月に発表し、計画の正式な発表は2025年3月を予定しています。
意見募集は、地域に密接に関連する水道のサービス向上のために、県民の声を大切にする取り組みです。ぜひ、皆さんの貴重な意見を提出し、神奈川県の水道サービスをより良いものにする一助になりましょう。