株式会社ソラコムが新たに提供する「Wisora」とは
2025年8月21日に株式会社ソラコムが発表した生成AIボットサービス「Wisora(ウィソラ)」は、企業の問い合わせに対する効率的な応答を実現するために開発された画期的なツールです。このサービスは、AIやシステムに関する専門知識がなくとも、簡単にAIボットを作成・運用できることを最大の特徴としています。
Wisoraの特徴
Wisoraの操作は非常にシンプルで、ウェブブラウザから操作画面にアクセスすることで、ウェブページやドキュメント(PDF、HTML、Officeファイル等)を簡単に読み込ませることが可能です。これによって、特定の知識を持つAIボットを短時間で構築することができます。
また、作成したAIボットは、専用のチャットページとして公開したり、ウェブサイトにウィジェットとして設置したり、Slackなどのアプリと連携したりすることができる多様な展開方法を持っています。必要に応じて、ボットのデザインやキャラクター設定、さらには多言語対応も可能な点も大きな魅力です。
運用面では、利用者からのフィードバックや対話履歴を可視化し、それに基づいて継続的にボットを改善していく仕組みがあります。これにより、企業は業務上の課題を常に把握し、より効果的なサービスを提供できるようになります。
導入の成果と背景
すでに数社が先行導入を行っており、業務効率化や問い合わせ削減に成功している実績も報告されています。実際、ソラコム自身でもWisoraを導入しており、ユーザーサポート業務では技術サポートフォームやユーザーコンソールにウィジェットを設置し、ユーザー自身が自己解決できるようなサポート環境を整えています。このアプローチにより、労力を約40%削減することに成功しました。
AIとIoTの統合による新たな価値
ソラコムは、「現場とデジタルをつなげる」をテーマに、リアルワールドAIプラットフォームを展開しています。Wisoraはその一環として、社内外の情報を迅速に知識化し、AIを通じて業務の効率性を向上させることを目指しています。
同社は「AIとIoTテクノロジーの民主化」というビジョンを掲げており、IoTを基にした最新技術を多くの企業に提供し、活用事例の拡大とイノベーションの創出を支援しています。
期待できるユースケース
Wisoraはさまざまな業務シーンでの導入が想定されています。例えば、カスタマーサポートの場面ではFAQウィジェットを設置することで自己解決率の向上が期待でき、問い合わせ件数の削減につながります。また、社内ヘルプデスクにおいても、社員が調べ物を効率よく支援するAIボットとして活躍することが見込まれます。
営業やマーケティングの部門でも、サイトやECと連携したチャットボットを導入することで新たな顧客接点を生むことができ、多言語対応を行うことでグローバル展開も可能になるでしょう。
プランと価格
「Wisora」にはいくつかのプランが用意されており、基本の「Wisora Starter」は月額32,780円(税込)で利用可能です。このプランでは、月1,000回のリクエストが可能であり、ウィジェットやチャットページ、Slackとの連携が含まれています。
次に「Wisora Pro」は月額107,800円(税込)で、リクエスト数が月5,000回に増加し、さらにMS TeamsやLINEなどへの多様な連携が可能になります。最上級の「Wisora Enterprise」は個別見積もりで、API接続による高精度な回答機能を提供します。
Wisoraは、企業がAIを活用して業務を革新するための強力なサポートを提供します。今後の活躍に期待が高まります。詳しい情報は公式ウェブサイトで確認できます。
Wisora公式サイト
サポートやデータの安全性に関しても、ソラコムは厳重な配慮を行っており、他のサービスへの二次利用は一切行いません。これにより、企業は安心してWisoraを導入することができます。
まとめ
生成AIボットサービス「Wisora」は、企業の業務を効率化するための強力なツールです。簡潔な操作、柔軟なカスタマイズ、多様な連携機能を備えたこのサービスは、多くの企業にとって業務改善のカギとなるでしょう。今後の展開から目が離せません。