松本総務大臣会見:LINEヤフー社の報告評価、都知事選挙の制度見直し論議、セキュリティと民主主義の課題

松本総務大臣、LINEヤフー社報告を評価も課題指摘、都知事選挙制度見直し論議に言及



7月5日に行われた松本総務大臣の閣議後記者会見では、LINEヤフー社からの報告に関する評価と今後の対応、東京都知事選挙をめぐる制度見直し論議への見解が示されました。

LINEヤフー社報告への評価と今後の対応

松本大臣は、LINEヤフー社から提出された、情報セキュリティに関する報告書の内容を精査した結果、評価できる点があると述べました。特に、認証基盤分離やネットワーク分離など、安全管理措置の改善計画を着実に履行していることや、業務委託の縮小・終了に向けた具体的な計画が策定されている点を評価しました。

しかし、資本関係の見直しについては、短期的な移動が困難であるとの認識を示し、セキュリティガバナンスの構築を最優先に今後も確認していく考えを示しました。

松本大臣は、NAVER社との関係において、契約名称にとらわれず、全ての取組を徹底的に確認していく重要性を強調し、利用者保護の観点からセキュリティガバナンスの確保がどのように行われていくかを注視していくと述べました。

都知事選挙制度見直し論議への見解

東京都知事選挙を巡り、ポスター掲示場や政見放送の在り方に関する制度見直しを求める声が相次いでいることに関し、松本大臣は、選挙は民主主義の基盤であると認識し、有権者の情報へのアクセス確保が重要であるとの見解を示しました。

選挙運動における情報提供の阻害や、有権者が必要な情報を得られない可能性については、深刻な問題だと捉え、与野党を含めた議論の推移を注視していく考えを示しました。

また、今回の選挙を巡る状況は従来とは異なる点が多く、選挙のあり方や制度について、様々な立場からの議論を踏まえ、必要な見直しを進めるべきとの考えを示しました。

松本大臣は、今回の会見で、LINEヤフー社に対しては、セキュリティガバナンスの強化を求める姿勢を明確にし、都知事選挙に関しては、選挙制度の見直し論議の重要性を強調しました。今後の動向が注目されます。

トピックス(IT)

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