新たな助成制度ががん患者支援を強化
公益財団法人日本対がん協会が、新たにがん患者とその家族を支援する非営利団体に対する助成事業を開始しました。この事業は、がん患者が希望を持ち続けて生きる社会の実現を目指しており、9月5日から公募が始まります。
助成の概要
この助成プログラムでは、最大3年間にわたる継続的な助成金の交付に加え、活動の強化を支援する伴走支援が提供されます。具体的には、助成団体がより持続可能な活動運営を行えるようなサポートを行い、同時に団体の中長期的な発展を支援します。
対象となる活動
助成対象となるのは、日本国内でがん患者およびその家族を支える活動です。新たな活動を立ち上げたり、既存の活動の内容を拡充したりすることが求められます。特に注目されるテーマには、以下のようなものがあります。
- - 多様な背景を持つ患者への支援:地域や経済的要因により取り残されがちな人々、また高齢者や障がいを持つがん患者やヤングケアラーへの支援を重視。
- - 希少がんの認知度向上:希少がんに関する理解を深めるための活動が求められています。
- - 患者と家族のQOL向上:生活の質を高めるための施策も視野に入れています。
- - グリーフケア:失ったものと向き合う支援の重要性を認識し、その普及と仕組み作りに取り組む。
- - がん教育の推進:若い世代に対して「がんとの共生」についての意識を育てる活動が期待されています。
助成を受けられる団体
助成を受けるための団体にはいくつかの条件があります。まず、日本国内で活動する民間の非営利団体であり、2年以上の活動実績が必要です。また、活動報告と会計報告を提出できることが求められます。さらに、申請を行う助成活動には複数のメンバーが関与することが求められます。
助成期間と額
助成期間は2026年4月1日から2029年3月31日までの3年間です。助成金額は、初年度50万円、2年目50万円、3年目には100万円が見込まれており、最大で5つの団体が採択される予定です。
申請方法と募集期間
申請は2025年9月5日から11月4日正午まで受け付けられます。特設ページから必要な申請書をダウンロードし、所定の事項を記入の上、必要書類を添えて提出します。
日本対がん協会の使命
日本対がん協会は、1958年に設立以来、「がんで悲しむ人や苦しむ人をなくす」という理念のもと、がん予防、検診の推進、がん患者とその家族の支援、正しい知識の普及啓発に力を入れています。 詳しい情報は協会の公式サイト(
日本対がん協会のHP)を参照してください。
この助成ががん患者やその家族の支援に大きな力を与えることが期待されています。