ブラジル・トカンチンス州で犯罪予測システムCRIME NABIの有効性検証開始

ブラジル・トカンチンス州におけるCRIME NABIの有効性検証について

株式会社シンギュラーパータベーションズは、ブラジル連邦共和国のおいて、独自の犯罪予測システム「CRIME NABI」の有効性を検証するために、トカンチンス州軍警察とのパートナーシップ契約を締結しました。この検証は2024年12月から開始される予定です。

CRIME NABIとは？

CRIME NABIは、高精度かつ迅速に犯罪を予測するためのアルゴリズムを活用したシステムです。これまでにも、弊社はブラジルの複数の警察機関と協力し、治安の向上を目指したプロジェクトを行ってきました。

本プロジェクトの背景には、トカンチンス州が抱える治安の課題があります。この州は1988年に設立され、自然環境や文化的な魅力に恵まれた地域でありながら、窃盗や強盗、環境犯罪などの問題が深刻化しているのです。

トカンチンス州の治安問題とは？

トカンチンス州には、特にパルマス周辺での都市部の暴力犯罪や違法な森林伐採、麻薬の流通といったさまざまな治安上の課題があります。これに対処するために、当地の軍警察は、犯罪取り締まりなどを強化しています。

Hotspot Policing Toolの導入

今回の検証で使用されるプロダクトは、CRIME NABIを用いた「Hotspot Policing Tool」です。このツールは、各警察機関が保有する犯罪データをもとに、高リスクエリア（ホットスポット）を特定することを可能にします。これにより、警察官でなくても簡単にホットスポットを分析し、効率的なパトロール計画を立てることができるのです。

アメリカのサンフランシスコ市におけるオープンデータを活用したデモにおいても、その効果が実証されています。

シンギュラーパータベーションズの実績

株式会社シンギュラーパータベーションズは、これまでにも犯罪予測システムの導入による実績があります。例えば、ブラジル・ミナス州ベロ・オリゾンテ市においては、パトロール業務における銅線盗難を69％削減する効果を上げました。これらの成功事例をもとに、今回のプロジェクトも期待されています。

地域貢献への取り組み

トカンチンス州でのCRIME NABIの有効性検証は、地域の治安改善に向けた重要なステップです。これにより、より安全な社会づくりへと寄与できることが望まれています。また、同州は観光産業や農業分野にも可能性があり、治安の向上が今後の発展に寄与することが期待されます。

シンギュラーパータベーションズは、今後も地域のニーズに応じた技術の提供を行い、治安の向上に尽力していく所存です。