アライドアーキテクツとBallistaの提携
アライドアーキテクツ株式会社(以下アライドアーキテクツ)と株式会社Ballista(以下Ballista)が業務提携を結び、VoC(Voice of Customer)のAI分析を通じて製販一体の事業戦略策定を支援する新たなサービスを開始しました。この提携により、企業は顧客の声を活用し、より効果的なマーケティング戦略を展開できるようになります。
提携の背景
近年、顧客のニーズやチャネルの多様化が進む中で、企業にとってVoCを基にした戦略策定がますます重要視されています。商品開発やマーケティングはもちろん、業務改善においてもVoCの適切な活用が競争優位を確保する鍵になります。
しかし、現実的には多くの企業が製品開発と販売・マーケティング部門を分離しているため、両部門間の意思疎通が不足し、顧客の期待に応える体験価値の提供が難しい状態です。そのため、顧客の声から得たデータが社内のさまざまな部門で分散管理され、「データはあるが活用できない」という状況が見受けられています。
アライドアーキテクツとBallistaの役割
アライドアーキテクツは、VoCを起点にした製販一体の戦略策定を一手に支援しています。その中心にあるのが、独自のAI技術を駆使したデータプラットフォーム「Kaname.ax」です。このプラットフォームを使って、顧客の声を体系的に解析し、マーケティング戦略の基盤となるインサイトを提供します。これにより、企業は戦略と施策を一貫性を持ってつなげることができるのです。
一方のBallistaは、経営戦略や組織改革を専門とするプロフェッショナルファームです。彼らの強みは、上流工程からの構想策定力にあり、市場やターゲット、提供価値の定義に対して高い専門性を持っています。この提携により、両社はそれぞれの長所を生かし、企業の課題を多角的に解決するための新しいソリューションを提供していきます。
提供するサービスの概要
今回の提携によって、企業は以下の4つのフェーズを経て「製販一体の戦略策定」を実現します。
【フェーズ1】 現状把握・課題特定: VoCデータや業務プロセスを分析し、企業が抱える真の課題を明確にします。
【フェーズ2】 戦略立案: 市場ポジショニングや提供価値、ブランドの訴求軸を再設計し、競争力を強化します。
【フェーズ3】 組織整備・改革: VoCデータの管理体制を強化し、部門間の連携を図り、顧客体験(CX)文化を育成します。
【フェーズ4】 マーケティングコミュニケーションの設計・施策実行支援: 広告やSNSを通じたマーケティング施策を設計し、実行の支援も行います。
これにより、企業は製品企画と販売促進の間に存在する分断を解消し、より一貫した顧客対応が可能となります。従来型のアプローチでは不可能だった顧客の声を受けた新しい事業戦略が実現するのです。
未来への展望
両社はこれからの協業を通じて、「VoCの戦略的活用」を基盤にしたブランド価値創出モデルの確立を目指します。今後、Ballistaの経営アジェンダへの接続力とアライドアーキテクツのAI・データに基づくマーケティング実装能力を融合させ、顧客体験に基づく事業戦略の設計と実行を同時に支援する新たなアプローチを提供します。
さらに、両社の専門性を最大限に活かし、VoC活用体制の整備やKPI設計、組織改革に至るまで、企業の成長を後押しするための包括的な支援を行います。私たちは、単なるデータ分析や施策の支援にとどまらず、顧客の声に基づく戦略再構築を視野に入れ、企業が持続的な成長を実現できるようサポートしていきます。