三菱電機、2025年度グッドデザイン賞で2つのベスト100を受賞！

三菱電機が「グッドデザイン・ベスト100」を受賞！

2025年度のグッドデザイン賞において、三菱電機株式会社が特に注目すべき成果を上げました。主催する公益財団法人日本デザイン振興会（JDP）から、先進的なデザインを具現化した「搬送システムリニアトラックシステム」と「デザインシステム Serendie Design System」が「グッドデザイン・ベスト100」に選出されました。これに加え、他の5件も受賞したことから、三菱電機のデザイン力が特に際立っています。

受賞製品の詳細

1. 搬送システムリニアトラックシステム

このシステムは、工場での使用を念頭に置いた革新的な搬送技術を採用しています。電磁力を活用し、曲線上を自在に動くリニア搬送システムです。複数のキャリアをレール上で高速に移動させることができ、各キャリアの速度や進行方向を個別にコントロールが可能です。このデザインは作業者の利便性だけでなく、設置の柔軟性にも考慮がなされています。

審査員からは、「技術革新のスピードが進む中で、工場の生産ラインの効率を高めるための新しい解決策を提示した」という高い評価を受けています。利用者のニーズを踏まえた細やかな設計が、現場の生産性を向上させていることが評価されています。

2. デザインシステム Serendie Design System

三菱電機とTakram Japan株式会社との共同開発によるこのデザインシステムは、独自のデジタル基盤「Serendie」を活用した価値共創プログラムを促進します。このシステムは、UIパーツや開発コードをオープンソースとして公開することにより、部署間や国を超えて新たな価値を生み出す狙いがあります。

審査員のコメントによると、「包括的なUIシステムを構築したことが驚きをもたらした」と評価されています。このシステムは、あらゆる職種や業界におけるコラボレーションを促進し、デザインの公共性を高める役割を果たしています。

グッドデザイン賞の概要

グッドデザイン賞は、1957年に設立され、現在まで継続されている日本唯一の総合的なデザイン評価制度です。「Gマーク」として親しまれる受賞シンボルは、多くの企業やデザイナーにとって、優れたデザインを示す指標となっています。受賞製品は、その中でも審査委員会から特に優れた100件に贈られる"グッドデザイン・ベスト100"に選ばれます。