JR東日本スタートアップ、課題解決に向けたマッチングイベントを成功裏に開催
JR東日本スタートアップ株式会社は、2024年9月5日に課題先行型マッチングイベント「STARTUP PITCH#10」を開催しました。本イベントは、JR東日本グループ各社が抱える課題と、それを解決するためのアイデアや技術を持つスタートアップ企業を結びつけることを目的としています。
参加者と応募企業の背景
当日、170名以上が参加し、イベントは活気に満ちあふれました。特に、東日本旅客鉄道株式会社の電気部門である電気システムインテグレーションオフィスが登壇し、課題を共有しました。これにより、スタートアップ企業からの多様な提案が寄せられました。計19社からの応募があり、その中から厳正な選考を経て、4社が新たな協業に向けた検討を開始することとなりました。
採択された4社の紹介
発表された4社はいずれもユニークな技術を持ち、今後の協業に期待がかかります。
1.
Xsym株式会社(代表取締役CEO:加藤 真平)
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協業イメージ:磁器がいし等電力設備の劣化検知
Xsymは、電力設備の状態をモニタリングするためのソリューションを提供し、故障予測に寄与します。
2.
株式会社Kiei(代表取締役:佐久間 耀大)
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協業イメージ:AIによる電気略図や手順書等の生成補助・自動チェック
Kieiは、先進のAI技術を使って、電気関連の文書作成の効率化を目指します。
3.
株式会社コーピー(代表取締役:山本 浩平)
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協業イメージ:カメラ画像を用いた車上設備の異常検知による電力設備の早期故障発見
コーピーの技術は、異常を早期に発見することで、運用コスト削減にも直結します。
4.
Fast Label株式会社(代表取締役CEO:鈴木 健史)
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協業イメージ:AIによる電気図面からの数量表自動作成
Fast Labelは、電気図面を効率的に処理するソリューションを持ち、業務の大幅な効率化が期待されています。
今後の展望
これらの企業との協業に向けた検討が進む中、JR東日本スタートアップ株式会社は、STARTUP PITCHシリーズを継続して開催する方針を示しています。高いマッチング率を誇る本イベントは、今後も多くのスタートアップ企業と大手企業の新たな連携を促進するでしょう。
JR東日本スタートアップ株式会社紹介
JR東日本スタートアップは、スタートアップ企業との共創を推進するコーポレートベンチャーキャピタルです。2018年に設立され、東京都港区に本社を構えており、出資枠は50億円に達します。企業の課題解決に向けた取り組みとして、高い関心を集めています。
今後も新たなスタートアップ企業との出会いが待たれます。これからも注目していきたいイベントです。