SamsungがAIガバナンス戦略を発表
サムスン電子ジャパン(以下、サムスン)は、2026年7月14日に開催された法人向けイベント「SoftBank World 2026」に初出展しました。このイベントでは、サムスンが提供する「AX for Japan」をテーマに、国内外で展開中の特長的な製品や強固なセキュリティソリューションであるKnoxサービスの紹介が行われました。また、参加者は、スマートフォンを使ったPCライクな作業が可能となるSamsung DeXの体験機会も得ることができました。
講演に登壇したサムスン電子のCorporate EVPおよびGlobal Mobile B2B TeamのGeneral ManagerであるDr. Jerry Park氏は、「AI時代に企業に求められるセキュリティとガバナンス」というテーマで特別講演を行いました。この講演の中で、AI導入の方向性が「導入するか」から「どのように、どれだけ早く導入するか」にシフトしているとの認識を示し、企業の約80%がAI導入の目的に「業務効率化と生産性向上」を挙げていることを紹介しました。ただし、イノベーション創出や競争力強化に対する期待も増していると述べました。
さらに、生成AIが進化し、ユーザーの支援を行う「AIアシスタント」から、自律的に判断・実行できる「AIエージェント」へと変わる過程において、企業の生産性が飛躍的に向上する一方で、情報アクセス権限の増大に伴うセキュリティおよびガバナンスの重要性も増していると警鐘を鳴らしました。
その対策としてサムスンは、「最小権限アクセス」と「段階的な自律性」を基本原則に置いたAIガバナンスの施策を提案しました。そして、AIの機能自体に加え、「安全に管理・監査・運用できるかどうか」が企業の競争力に直結する重要な要素であることを強調しました。また、AI戦略の基本原則として「基盤としてのセキュリティ」「ガバナンスによる生産性向上」「AIが統括する設計と運用」を掲げ、長年にわたる企業向けセキュリティプラットフォームである「Samsung Knox」を基に、新しいセキュリティ機能の強化を行う方針を示しました。
また、「Zero Trustセキュリティ哲学に基づき、AIエージェントによる機密情報への不正アクセスおよびプロンプトインジェクションの防止に努めています。企業が安心してAIを活用できる環境をつくるため、新しいセキュリティコンテキストベースのインサイト提供も行います」との発言もありました。さらには、IT管理者向けに、デバイス管理やトラブルシューティング、ライフサイクル管理を支援するためにAIを活用し、ガバナンスを維持しながら効率的な営業の実現を図る計画も発表しました。
今後サムスンは、オンデバイスとクラウド、パートナーとの連携を強化し、独自技術を駆使しながらセキュリティとガバナンスを基礎にした責任あるAI活用を進めていく方針です。特に日本企業のAI変革(AX)を支援することが目標とされています。
■イベントの講演内容は、今後オンデマンド配信される予定です。興味のある方は、以下のリンクからオンライン視聴登録が可能です。
SoftBank World 2026 AX for Japan
そして、今回の講演を担当したDr. Jerry Parkは、サムスン電子のMX事業部におけるB2B事業を管理しており、デバイス、ソリューション、およびサービス開発において非常に幅広い役割を果たしています。以前は、バージニア工科大学で教授職についており、電気・コンピュータ工学の博士号をパデュー大学で取得した経歴を持つ技術者です。
注記:Samsung GalaxyはSamsung Electronics Co., Ltd.の商標または登録商標です。その他の会社名や商品名は、各社の商標または登録商標です。