愛知県清須市が、教育現場における業務効率化を図るために、Classi株式会社が提供する「tetoru」連絡サービスを導入しました。このプラットフォームは、学校と保護者のコミュニケーションを円滑にし、行政からの情報発信も一手に管理できる仕組みを提供します。近年、教育現場ではICTの活用が進んでおり、清須市でもその利点が最大限に活かされています。
導入の背景
清須市の教育委員会(教育長:天埜 幸治)では、学校から保護者へのメッセージをスムーズに伝えることが重要視されてきました。これまで、保護者への連絡はやや煩雑な方法で行われていたため、業務負担が大きく、情報収集も十分に行えない状況でした。その中で、「tetoru」の基本機能を活用することで、連絡配信や欠席連絡のデジタル化(DX)が成功しました。
加えて、今年度からは災害時の防犯情報や自治体イベントの案内など、さらに多様な情報の一斉配信が可能な自治体連絡機能が追加導入されました。これにより、学校現場の業務負担を軽減しながら、タイムリーな情報発信が実現しています。
具体的な効果
tetoruの導入によって、特に良い点は教育委員会からの情報が直接保護者に届くようになったことです。これまでは、印刷物を用いた情報伝達が行われており、その分多くの労力がかかっていました。しかし、tetoruを介することで、オンラインで情報が伝えられ、収集業務が大幅に簡素化されました。例えば、保護者の意見を集める際には、従来の紙ベースではなく、オンラインアンケートを利用することができるようになりました。
また、このアンケートにはURLが含まれており、保護者からのフィードバックを学校ではなく教育委員会にダイレクトに届けることができます。これにより、教育委員会は効果的かつ迅速に保護者の意向を把握し、前向きな施策を立案することが可能になったとしています。
教育委員会の意見
教育委員会からは、tetoru導入後の運用が非常にスムーズであり、イベント案内やアンケート等が学校を介さずに直接保護者に届くため、教育現場の業務軽減が図れたとの声が寄せられています。しかし、その一方で配信内容が過多になる懸念もあり、今後は教育委員会にて配信内容の必要性を評価していく必要があります。
無償と有償の機能
tetoruの基本機能は、公立小中学校、義務教育学校、特別支援学校、公立幼稚園や保育園からの申し込みに対しては無償で提供されています。一方で、自治体連絡機能はオプションとして有償です。とはいえ、この機能がもたらす便益は計り知れず、教育現場に革新をもたらしています。
Classi株式会社について
Classi株式会社は「子どもの無限の可能性を解き放ち、学びの形を進化させる」をミッションに掲げ、教育プラットフォーム「Classi」を展開しています。学校とテクノロジーを融合させたSchoolTechの推進を行い、保護者向け連絡サービス「tetoru」を通じて、今後も自発的な学びのサポートを続けていく方針です。
今後、tetoruの機能はさらに拡充されていく見込みです。教育機関と保護者の信頼関係を築くために、Classiはこのプラットフォームを通じて重要な役割を果たし続けることでしょう。