LayerXが150億円の資金調達を発表
株式会社LayerXは、世界的なグロース・エクイティ投資家TCVをリード投資家とし、三菱UFJ銀行やジャフコグループなどからも出資を受け、合計150億円のシリーズB資金調達を行ったことを発表しました。この資金調達は、エンジニアの採用強化やAIエージェント事業のさらなる発展に向けた重要なステップです。
TCVについて
TCV(Technology Crossover Ventures)は、NetflixやSpotify、ByteDanceといった成功した企業に投資してきた実績を持つ投資ファンドで、日本のスタートアップへの投資はこれが初めてとなります。新たなパートナーを得ることが、LayerXの成長を大きく後押しすることでしょう。
LayerXのミッション
LayerXは「すべての経済活動を、デジタル化する。」というビジョンの下、AIを利用したSaaSやFintech事業を展開しています。特に注目されているのは、AIによるバックオフィス業務を自動化するAI SaaS「バクラク」です。このサービスは、企業が行う様々な経理や業務処理を効率化し、現在までに累計15,000社に導入されています。2024年には人事領域への進出も計画しています。
Fintech事業の展開
さらに、LayerXは三井物産との共同出資により、デジタル証券を用いた資産運用サービス「オルタナ」を展開しています。このサービスの中で、驚異的な投資額が報告されており、国内でも最多のデジタル証券ファンドを組成しています。
AI・LLM事業の成長
AI・LLM(大規模言語モデル)事業も着実に成長を遂げており、「Ai Workforce」というプラットフォームの導入が進んでいます。大手企業を中心に高い評価を受けており、今後も業務効率化のニーズに応えるサービスを提供していく予定です。
未来へのビジョン
今回の資金調達によって、LayerXはエンジニアをはじめとする優秀な人材の採用を強化し、さらなる事業発展を目指します。競争力のある報酬体系を構築し、AI活用による業務の生産性を高めるとともに、働きやすい環境を提供することに力を入れていく考えです。2025年4月に更新された行動指針「Bet AI」に従い、全社一丸となってAI技術の社会実装を加速させる意向を示しています。
最後に
LayerXの躍進は、今後のビジネス環境におけるデジタル化の流れをますます加速させることでしょう。これからの成長が非常に楽しみな企業と言えます。今後の動向に注目が集まります。