「伝え手」と「作り手」を育成!木曽漆器の産地で伝統工芸を学ぶ合宿型インターンプログラム「awaIntern」開催
長野県木曽平沢を舞台に、伝統工芸である木曽漆器の「伝え手」と「作り手」を育成する合宿型インターンプログラム「awaIntern」が、8月に開催されます。このプログラムは、合同会社三地編集室と、日本最大の工芸学生団体「とらくら」が共催するもので、現代社会における伝統工芸の価値を再認識し、次世代へと繋ぐことを目指しています。
なぜ「伝え手」が必要なのか?
木曽漆器はかつて「JAPAN」と呼ばれるほど、日本を代表する工芸品でした。しかし、時代の変化と共に、その価値は忘れられつつあります。近年、サステナビリティや精神的な豊かさへの関心が再び高まっている中、伝統工芸品である木曽漆器は、その潜在的な価値を見直されるべき存在と言えます。
そこで重要になるのが、「伝え手」の存在です。作り手と使い手、産地と都市をつなぎ、伝統工芸の魅力を現代に語り継ぐ役割を担う「伝え手」が、現代社会において欠かせない存在となっています。
「awaIntern」の2つのプログラム
「awaIntern」は、以下の2つのプログラムで構成されています。
① writer in 産地(定員6名)
「writer in 産地」は、工芸や日本文化の魅力を自分の言葉で発信できるようになる、3泊4日の合宿プログラムです。全国でライターインレジデンスを開催するライター・編集者の磯木淳寛さんをゲストに迎え、実践的なライティングスキルを習得できます。
② とらくらインターン(定員3名)
「とらくらインターン」は、木曽平沢の漆器職人の指導のもと、作り手としての心構えや漆芸の技術を学ぶ、弟子入り形式の実践型合宿プログラムです。伝統的な技術を直接学ぶことで、職人としての精神や技術を深く理解することができます。
プログラム詳細
「writer in 産地」
期間:3泊4日
対象:ライター志望者、産地での暮らしや生き方に興味がある方、日本文化を自分なりの言葉で発信したい方
滞在場所:日々別荘(三地編集室の拠点)
「とらくらインターン」
期間:2週間
対象:漆器職人を志す方、職人という生き方に興味がある方、大学や専門学校で漆芸や工芸について学んでいる方、将来ものづくりに携わりたい方
滞在場所:宮下の家(移住希望者向けのお試し住宅)
参加費
とらくらインターン:20,000円(プログラム費、製作道具貸し出し費、宿泊費を含む。交通費や食費は各自負担)
writer in 産地:44,000円(ライター養成講座費、プロライターの校正編集アドバイス、日々別荘の宿泊費を含む。交通費や食費は各自負担)
参加申し込み
プログラム詳細や申し込み方法は、三地編集室のウェブサイトをご確認ください。
ウェブサイト:https://sanchi-edit.com/news-list/2024/06/20/awaintern/
木曽平沢について
木曽平沢は、伝統的な木造建築が建ち並ぶ美しい街並みで知られています。2006年に「国選定 重要伝統的建造物群 保存地区(重伝建)」に選ばれ、全国的にも稀有な「重伝建」と「漆工」のまちとして注目されています。
三地編集室は、木曽平沢の豊かな暮らしを発信し、地域を活性化させるために設立された会社です。「awaIntern」は、木曽平沢の伝統工芸と文化を次世代に継承していくための重要な取り組みです。