イノバセル資金調達成功
2025-08-21 16:11:26

イノバセル、シリーズDラウンドで73億円超の資金調達を達成

イノバセルがシリーズDラウンドで資金調達を完了



イノバセル株式会社が、この度シリーズDラウンド資金調達を無事に終了しました。このラウンドでの調達額はなんと73億円強に達し、これは当初の目標である35億円の2倍以上にもなります。この成功は、イノバセルが目指す便失禁や尿失禁に対する細胞治療・再生医療の重要性を示すものでもあります。

多様な投資家からの支援



今回は、アルフレッサ株式会社やあすか製薬CVCをはじめとする戦略的投資家、また、M&G Investments(国際的な資産運用会社)、およびマレーシアのArcus South East Asiaなど、国内外の長期的な視点を持つ機関投資家からも資金が集まりました。さらに、国内のクロスオーバーファンドやベンチャーキャピタルからも積極的なサポートを受けており、この多様性はシリーズDラウンドの特徴の一つです。

特に注目すべき点は、資産運用部門であるM&G Investmentsが本ラウンドのアンカー投資家として参加し、独自の新株予約権形式を通じて20億円の投資を行ったことです。このように革新的な資金調達手段を取り入れた結果、期待以上の金額を集めることができました。

治療法の進展と未来への戦略



イノバセルは、調達した資金を用いて、再生医療製品「ICEF15」の第Ⅲ相国際共同試験を進める計画です。ICEF15は、患者自身の筋芽細胞を用い、局所的な投与による根本治療を目指しています。この製品の研究開発だけでなく、米国市場での臨床試験や製造販売体制の確立にも力を入れています。

イノバセルの代表取締役Co-CEOであるノビック・コーリン氏とシーガー・ジェイソン氏は、シリーズDラウンドにおける支援の重要性を強調し、患者に新たな希望を提供することが企業の使命であると述べています。この調達資金が、自社の成長ポテンシャルに対する信頼の表れであることを再確認しており、今後のさらなる挑戦に向けて意欲を新たにしています。

イノバセルについて



イノバセルは、オーストリアのインスブルック医科大学からスピンアウトした企業が基盤となり、2021年に日本で設立されました。主に便失禁や尿失禁の治療に注力しており、革新的な細胞治療技術を用いて人々の生活の質(QOL)向上を目指しています。「ICEF15」はその中心的な製品であり、すでに欧州や日本での臨床試験が進行中です。

このような取り組みを通じて、イノバセルは今後も新たな医療の可能性を追求し、多くの患者に貢献することを目指しています。

会社情報

会社名
イノバセル
住所
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。