木造ハイブリッド「KITOKI」
2022-07-12 11:00:12
新しい都市建築のカタチ、木造ハイブリッドビル「KITOKI」日本橋に誕生!
日本初の木造ハイブリッドビル「KITOKI」
日本橋兜町に、日々の生活と自然が調和する新しいビル、木造ハイブリッドビル「KITOKI」が完成しました。このビルは、環境に配慮した建築を手がける株式会社ADXが手掛けており、木とコンクリートの共存を実現した先進的な構造が目を引きます。
ハイブリッド構造の革新性
「KITOKI」は、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)メガストラクチャーと耐火木造を組み合わせた10階建てのオフィスおよび店舗ビルです。この独自の手法では、外側に強固なRC造を配し、その内側に木造のフロアを設けることで、建物全体の軽量化と地震に対する耐性を高めています。また、この構造によって、将来的な増改築が簡易に行えるメリットも持っています。
自然を感じるデザイン
「KITOKI」の設計では、都市の無機質感を払拭し、木材をふんだんに使用した「バイオフィリック・デザイン」が採用されています。コンクリートの柱に昆虫の羽を模した独特なデザインが施されており、視覚的な温かみを加えています。このように、木材を用いることで、温かみのある空間が創り出されています。
さらに、エントランスから3階部分には秋田県産の栗の木が丸太のまま使用されち、独自の木材乾燥機「woodbe」によって、従来の方法に比べて大幅に乾燥期間を短縮し、コストも削減しました。
環境への配慮
「KITOKI」は、建築のライフサイクル全体で約27%のCO2削減を実現しています。この数字は、デンマークの環境建築コンサルタント会社の協力を得たライフサイクルアセスメントによるもので、木造建築とRC造の比較で算出されました。CO2削減のためには、使用する素材や建設のプロセスにおける環境負荷の低減が極めて重要です。
地域社会とのつながり
「KITOKI」の1階には、地域の人々が集えるオープンテラスが整備されています。木製のブロック「Kabulock」を使用して作られたテーブルやベンチは、親しみやすく、訪れる人たちに安らぎをもたらします。このスペースは、読書や食事、待ち合わせなど、自由に利用できる憩いの場となります。また、秋田県由利本荘市から調達された木材は、株式会社日本取引所グループが推進する「東証上場の森」から供給されたものです。
施設情報と会社概要
「KITOKI」は、東京都中央区日本橋兜町に位置しており、東京メトロ東西線の茅場町駅からわずか徒歩1分のアクセスの良さです。設計・施工は株式会社ADXが担当しており、自然と共生する建築をテーマに、福島と東京の二拠点で活動を展開しています。
「KITOKI」は、環境負荷を軽減しながらも、美しさと機能性を兼ね備えた現代的な建築として、都市の新たなランドマークとなるでしょう。人々が集い、自然と共生する未来の建築の姿を、ぜひ体感してみてください。
会社情報
- 会社名
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株式会社ADX
- 住所
- 福島県二本松市油井字松葉山6
- 電話番号
-
0243-22-1298