新しい木の活用法を探ろう:無印良品の「山のダイゴミ展」
無印良品を展開する株式会社良品計画は、2025年1月31日から4月13日まで、東京都中央区にある無印良品 銀座内のATELIER MUJI GINZA GALLERY1・2にて「山のダイゴミ展」というユニークな企画展を開催します。この展覧会は、木材を余すことなく使う新しい可能性を探ることを目的にしており、観察者に資源の有効利用について考えてもらうきっかけを提供します。
環境に配慮したものづくりの志
良品計画は、ものづくりにおいて「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」といった視点を大切にし、社会と環境にやさしい商品を生み出してきました。これに加えて、未利用材や見栄えのために選別された部分をも大切に扱うことで、資源を無駄にしない製品作りを行っています。
この展覧会では、一見無駄に見える木材をいかに価値のあるものとして利用できるかを考える展示が展開されます。木の切り株や枝、葉が実際に展示されることで、私たちの日常における木材の使われ方や、日本が直面している森林資源の問題について分かりやすく説明されます。また、木材自給率の低さや林業従事者の減少などの課題にも触れられます。
山のダイゴミプロジェクトの取り組み
この展覧会は、単に展示するだけではなく、未利用材を活用した製品の市場流通も目指すプロジェクトの一環です。山のダイゴミプロジェクトチームは、宮崎県の森林産業関係者と協力し、未利用木材の可能性を探っています。これにより、消費者と生産地をつなぐ林業ツアーの実施も計画されています。
特に、このプロジェクトでは、木材を無駄にすることなく製造された家具や照明器具を展示し、未利用木材の新たな利用法を提案する予定です。さらに、本プロジェクトは「ウッドデザイン賞2024」において優秀賞を受賞しており、その取り組みが広く評価されています。
展覧会情報
「山のダイゴミ展」の基本情報は以下の通りです:
- - 会期:2025年1月31日(金)から4月13日(日)まで
- - 営業時間:11:00-21:00
- - 会場:「無印良品 銀座」6F ATELIER MUJI GINZA Gallery1・2
- - 入場料:無料
- - 休館日:店舗に準じて、期間中に変更の可能性があります。
関連イベントも見逃せない
展覧会と併せて、関連イベントも予定されています。特に注目したいのは、イラストレーターの山口一郎氏によるライブペイントです。彼が制作したイラストが、未利用材を使って作られた「壁に付けられるウケグチ」の上に描かれる予定です。日程は展覧会初日の2025年1月31日(金)11:15からとなっており、入場は無料です。
この「山のダイゴミ展」では、無印良品の哲学に基づいた新しい木材の利用法や、地域との連携を深めた取り組みを体感することができます。無駄をなくし、価値ある木材の使い方を考えるきっかけとして、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
MORE INFO
- - ワークショップやイベントの詳細はATELIER MUJIの公式ウェブサイトやSNSで随時発表される予定です。
アクセスは東京メトロの銀座駅から徒歩3分と非常に便利です。今後も無印良品の取り組みに注目が集まる中、この展覧会がどのような影響をもたらすのか楽しみにしています。