相談しにくい職場
2023-02-02 11:15:35

職場での相談ができない現状とキャリアコーチングの可能性

最近の調査結果では、職場で仕事やキャリアの悩みを相談できないと感じている人が多いことが明らかになりました。株式会社GOAL-Bが実施したこのアンケートによると、回答者の67%が「職場に相談できる人がいない」と答え、男性ではこの割合が72%に達しています。

このデータを詳しく見ていくと、特に上司とのコミュニケーションの取りづらさが問題視されていることが分かります。401人の回答者に「気軽に相談できない理由」を尋ねたところ、最も多く挙げられたのが「上司に相談しにくい」という回答で、これが46%を占めました。また、同僚に相談しにくい環境も35%でした。これらの結果から、職場の雰囲気や組織文化が大きな影響を与えていることが伺えます。

特筆すべきは、年齢が上がるにつれて職場で相談しにくいと感じる傾向が顕著であることです。20代が31%、30代で34%、40代で35%と、年齢と共に相談しにくさが増していくのです。これには、管理職に就くことや家庭環境の変化が影響していると考えられます。多くの人が「仕事は我慢するもの」と考える風潮が、キャリアの発展を妨げる要因ともなり得ます。

さらに、仕事やキャリアに関して最初に相談したい相手として多くの人が挙げるのは、友人(24%)や家族(21%)であるのに対し、上司や同僚はわずか4%に留まっています。このように、会社内での本音の会話が希薄であることも、相談しにくい理由の一因と考えられます。

このような課題を解消するための一つの新しい試みが「キャリアコーチング」です。GOAL-Bが提供するキャリア支援サービス『キャリスピ』は、仕事やキャリアについての相談をしやすくし、個々の能力を引き出すことを目的としています。このサービスは、オンラインでのマンツーマンコーチングを行い、利用者が持つ潜在能力を引き出し、具体的なキャリアプランを一緒に見つけ出すことを目指しています。

GOAL-Bの代表、島田隆則氏は、「職場で相談しにくい環境が改善されることで、日本全体でより活発にキャリアについて語り合う文化が生まれることが期待されます」と語っています。特に、若い世代を中心にこのサービスは急成長しており、9か月間で600人が利用しています。利用者の約6割がZ世代で、無理なく仕事の相談ができる環境を求める声が増えているのです。

このような流れを受け、今後は30代、40代の働き手たちがどのようにこのコーチングサービスを活用していくのか、非常に楽しみです。職場で気軽に相談できる環境の創出には、組織内のコミュニケーションの改善と、キャリアコーチングのような新たなアプローチが不可欠であることがますます明らかになってきています。これからの職場環境が、よりオープンで自由に話し合える場所となることを期待したいと思います。

会社情報

会社名
株式会社GOAL-B
住所
東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー21F
電話番号

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。