日本画の未来を守る新たな公募展「日本画継環展」について
日本画と伝統画材の継承を目的とした新しい公募展「日本画継環展」が2026年に開催されることが決定しました。この公募展では、日本画文化の将来を支えるための経済的かつ教育的な“循環”を目指しています。本展は日本画の伝統技術を継承し、海外からの高評価に応えるとともに、次世代に継承していくための重要な一歩となるでしょう。
開催の背景
近年、地方の画材商や教育機関において、日本画材の取り扱いが減少してきています。その影響で、日本画の技術を支える職人の技術継承が難しくなり、次第に「日本画離れ」が進んでしまっています。義務教育では絵を描く機会があるものの、普段の生活では日本画に触れる機会が少なく、さらなる市場縮小の懸念が高まっています。
しかし、海外では日本画が文化的に高く評価され、多くの人々が学びに来ています。そこで、「日本画継環展」はその現状を打破し、経済的に支えるための新しい試みとして企画されました。
応募要項
「日本画継環展」への作品の応募は、2025年11月11日から開始され、2026年2月2日が締切となります。応募資格は年齢、画歴、国籍を問わず、日本国内で受取可能な方であれば誰でも参加できます。作品は、日本の伝統画材を使用した平面作品(SM〜F8号)で、額装なし、またはパネル展示可能な形で応募できます。出品料は1エントリー4,000円(税込)で、最大6作品まで応募可能です。
禁止事項
伝統を重んじる本公募展では、応募作品に対していくつかの禁止事項があります。例えば、応募内容に虚偽があった場合や、生成AIを使用して制作した作品、著作権に関するトラブルがある場合には、応募が無効となります。また、公共の秩序を重んじるために、反社会的なテーマの作品は受け入れられません。
審査スケジュール
「日本画継環展」では、一次審査が2026年3月3日、二次審査が東京展で行われる予定です。東京展は2026年4月3日から7日まで、銀座にあるギャラリー枝香庵で開催されます。また、福岡展も予定されており、詳細は後日発表される予定です。入賞者の発表と授賞式は東京展期間中の4月5日に行われ、多様な部門賞が設けられます。
協賛企業・サポーター募集
「日本画継環展」では、日本画の継承と発展に貢献するスポンサー企業を募集中です。協賛金は一口10万円(税別)で、特設ランディングページとインタビュー記事が公式サイトに掲載される特典があります。得られた収益は、次世代の教育や日本画文化の啓蒙活動に使われます。
まとめ
「日本画継環展」は、日本画文化を次世代へと繋げる重要な取り組みです。この公募展を通じて、多くの作品が集まり、日本画の魅力が広がっていくことを期待しています。興味のある方はぜひ公式サイトをチェックし、応募や協賛を検討してみてください。
公式サイトはこちら