アルテックが新たに提供する「Figur G15」の革新技術
1. 新製品の概要
2023年11月、アルテック株式会社は、アメリカのDesktop Metal社傘下のFigur社製の最新板金加工成型機「Figur G15」の取り扱いを開始しました。このデバイスは、従来の金型やスタンピングプレスを使用せず、デジタルデータに基づいて高精度な板金成形を行うことができるため、製造の効率化とコスト削減を実現します。
2. Digital Sheet Forming (DSF)技術とは
「Figur G15」の核となる技術は、Digital Sheet Forming (DSF)です。この技術によって、精密に制御されたツールヘッドが板金に直接押し付けられ、最大907kgの力を加えながら成形処理が行われます。これにより、少量試作やオンデマンド生産が可能となり、従来の工法では無理だった複雑な形状も自在に加工できます。DSF技術は、成形中の力を均等に分散させる設計を採用しているため、高精度な成形を維持することができます。
3. 簡素な後処理で高品質を実現
「Figur G15」で成型された製品は、高品質な表面仕上げを持っており、後処理が極めて少なくて済みます。この特性は、迅速な製品開発や試作を求める業界のニーズにぴったりです。アルテックはこの技術によって、デジタル製造の未来を切り開いているのです。
4. 材料と対応能力
「Figur G15」は、様々なシートメタルに対応しています。具体的には、アルミニウム(最大2.5mm)やスチール(最大2.0mm)といった材料の加工が可能です。また、ユーザーとの密接な協力により、異なる材料に対する加工プロセスが常に調整され、あらゆるニーズに応える柔軟性を持っています。
5. バージョンアップ機能
「Figur G15」には、Kitsとして「Figur G15 Pro」にアップグレードするオプションがあります。これにより、ツールチェンジャーや自動潤滑システムなどの追加機能が使用可能になり、より効率的で信頼性の高い生産が実現します。これらの新機能によって、工場の生産性がさらに向上することが期待されています。
6. 商談のご案内
アルテックでは、顧客への訪問、ショールームへのご来社、オンラインによる商談を受け付けています。ショールームには、他の3Dプリンターも展示されており、実機を確かめることができます。興味のある方は、ぜひお気軽に連絡してみてください。詳しい情報や商談のスケジュールについては、アルテック株式会社東京テクニカルセンターまでお問い合わせください。
7. 会社概要
アルテック株式会社は、1976年に設立され、3Dプリンター事業を中心に成長を続けています。2023年11月30日現在、資本金5527百万円、従業員数は単体133名、連結466名です。東証スタンダードに上場しており、証券番号は9972です。長年にわたり、先端技術を取り入れた製品を提供し続ける企業です。
「Figur G15」を通じて、アルテックはデジタル製造業界に新たな風を吹き込んでいくことでしょう。