漢字の日に「ルビフルボタン」が正式リリース
2023年12月12日に、ルビ財団が正式に「ルビフルボタン」を発表しました。このサービスは、ウェブサイトに掲載された漢字に自動でふりがなを振ることができる無償のツールです。近年、インターネットが生活の一部に溶け込む中、高齢者や外国人にとってもアクセス可能な情報提供が求められています。本サービスは、特に漢字を読み解くのが難しいと感じる人々に向けて設計されており、ウェブアクセシビリティの向上に寄与します。
ウェブアクセシビリティの重要性
インターネットは今や日常生活に欠かせない情報源となっており、その利用に際しては誰もがアクセスしやすい環境を整えることが重要です。2024年4月1日から施行される改正障害者差別解消法では、民間事業者にもウェブアクセシビリティの提供が義務とされています。これにより、全ての人が平等に情報を取得できる社会の実現が期待されています。
「ルビフルボタン」の特徴
「ルビフルボタン」は、簡単にウェブサイトのHTMLソースに一行のコードを加えるだけで、漢字にふりがなを振ることができる機能です。ボタンをクリックすることで、漢字にルビが自動的に追加され、漢字に不安を抱えるユーザーでも情報をスムーズに理解する手助けとなります。ただし、読み方が複数存在する漢字や固有名詞に関しては、誤ったふりがなが振られることがあるため、その点に注意が必要です。
導入実績
既に、「ルビフルボタン」はいくつかのウェブサイトに導入されています。ニッセイアセットマネジメントのコーポレートサイトや、集英社が運営するファッションメディア「MORE」、さらには京都・嵐山にある福田美術館のホームページでも利用されています。このような事例を通じて、その有効性と利便性が証明されています。
これからの取り組み
ルビ財団は「ルビフルボタン」のリリースにあわせて、専用の紹介ページも公開しました。具体的な導入事例やサービスの使い方が詳細に説明されているので、ぜひ皆さんにご覧いただきたいと思います。「ルビフルボタン」の導入を希望する法人や個人に向けても積極的にサポートを行っているため、興味がある方はぜひアクセスしてみてください。
今後も、ルビ財団はルビの普及を通じて、より多くの人が円滑に学び、生活できる環境作りに貢献していきます。
こちらからルビフルボタンの紹介ページへ
ルビ財団について
一般財団法人ルビ財団は、2023年5月24日に設立され、国語能力向上や多文化共生の社会創りを目指しています。また、東京都港区に拠点を持ち、様々な民間企業と連携しながら活動しています。公式ウェブサイトでは、さらに多くの情報が掲載されており、興味のある方はぜひ訪れてみてください。
ルビ財団公式サイト