サイバーセキュリティの新時代
2023年7月31日、ウィーメックス株式会社が診療所向けに新たな「サイバーセキュリティ レポートサービス」の提供を発表しました。医療機関に求められるセキュリティ対策の強化が急務となる中、同サービスは医療情報システムを管理する診療所にとって非常に重要な内容を包含しています。
サービスの特徴
ウィーメックスのこのレポートサービスは、専門のスタッフが実際に診療所を訪れ、医療情報システムの状況を詳細に調査します。これまでに20,000軒の診療所のシステム導入を支援してきた経験を活かし、医療情報の管理状況を可視化することにより、医療機関が求められる「サイバーセキュリティ対策チェックリスト」への適合をサポートします。
提供されるレポートには、以下の内容が含まれます。
- - リスク診断チャート
- - 医療情報システム一覧
- - 医療情報システム利用者台帳
- - 院内ネットワーク構成図
これにより、現状のセキュリティ課題が明確化され、必要な対策が容易に理解できます。
また、ウィーメックスのシステムを利用していない診療所においても、このサービスは利用可能です。
開発の背景
近年、医療現場でのデジタル化が進展し、医療情報が院外のネットワークやクラウドサービスで扱われる機会が増えました。このことは、医療機関におけるサイバー攻撃の危険性も高めています。厚生労働省は、2023年に「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」と「医療機関等におけるサイバーセキュリティ対策チェックリスト」を発表し、医療機関に対するセキュリティの強化を促しています。
しかし、診療所の院長が安全管理責任者となる場合も多く、診療や経営の合間にこれらのガイドラインを把握し、対応するのは容易ではありません。このような状況にあったので、ウィーメックスは「サイバーセキュリティ レポートサービス」を開発しました。
実際の声
先行モニターとしてサービスに参加した医療機関からの意見は非常にポジティブです。ある院長は、「医療情報の管理状況が可視化され、頭が整理された。レポートを元に改善に努めたい」と語っています。他の院長も「何をすればよいかわからず不安があったが、リスク診断チャートによってやるべきことが明確になり、考え方がハッキリした」とのことです。
今後の展望
ウィーメックスの代表取締役社長高橋秀明氏は、「このサイバーセキュリティ レポートサービスは、当社初のセキュリティサービスです。医療DXを進め、安全な医療情報の管理と運用が求められる今、我々も医療機関のセキュリティ対策のパートナーとして貢献していきたい」と述べています。
確実に進展する医療のデジタル化に伴い、ウィーメックスの取り組みはますます重要なものとなるでしょう。医療機関におけるサイバーセキュリティの強化は、一人ひとりの患者の安全にもつながる大切な課題です。
ウィーメックスは、医療情報の安全性を確保し、診療所の運用を支援するために、今後の活動をさらに推進していくことが期待されます。