スギノマシン、クーラント浄化ユニット「JCC-HM」の浮上油回収オプションを改良!処理能力5倍に向上
株式会社スギノマシンは、マイクロバブルを用いたクーラント浄化ユニット「JCC-HM」に搭載するオプション「浮上油回収ユニット」を改良し、販売を開始しました。
今回の改良では、浮上油の回収速度が従来型と比べて5倍に増加し、短時間でより多くの浮上油回収が可能になりました。さらに、お客様からの要望を受け、形状を一新することで、より使いやすくなりました。
JCC-HMとは?
JCC-HMは、マイクロバブルの力で液中の油分を除去する浄化装置です。切削油や洗浄液に混入した油分は、液面に浮上して溜まりやすいため、JCC-HMに浮上油回収ユニットを取り付けることで、液面の油分を効率よく吸い込んで回収できます。
改良された浮上油回収ユニットの特長
1.
処理能力が従来比5倍に向上
従来型の浮上油回収ユニットと比べて、浮上油の回収能力が5倍に向上しました。これにより、より短時間で効率的に油分回収が可能になりました。
2.
外径を従来比55%縮小
ユニットの外径を55%縮小したことで、小型のクーラントタンクにも設置できるようになりました。従来型では設置できなかった工作機械にも対応できるようになり、より多くのユーザーが利用できるようになりました。
3.
タンク固定式で安定稼働
従来型は液面にフロートで浮かせる方式を採用していましたが、液面の高さが変動すると影響を受けやすいという課題がありました。新型では、ユニットをタンクに金具で固定することで、常に安定した状態で浮上油を回収できるようになりました。
4.
伸縮性ジャバラで液面の上下動に自動追従
ユニット胴体にジャバラを採用することで、液面の高さに応じてジャバラ部が伸縮し、常に最適な位置で浮上油回収を行います。ジャバラは最長100mmまで伸縮するため、液面の高さが変動しても安定して油分回収が可能です。
環境問題への貢献
切削液や洗浄液に混入した油分は、液の腐敗の原因となり、悪臭を発生させたり、切削油や洗浄液の機能を低下させたりするなど、様々な問題を引き起こします。また、液の交換にはお金も労力もかかるほか、劣化した液は産業廃棄物として処理されるため、環境負荷が大きくなります。
JCC-HMと浮上油回収ユニットは、液中の油分を除去することで、液の交換頻度を減らし、廃液の削減に貢献します。環境問題への意識が高まる中、資源の有効活用を促進する革新的な技術として注目されています。
まとめ
スギノマシンが開発したクーラント浄化ユニット「JCC-HM」の浮上油回収オプションは、処理能力の向上や小型化、安定稼働を実現したことで、より多くのユーザーが利用できるようになりました。環境問題への意識が高まる中、この技術は、資源の有効活用と環境負荷の低減に大きく貢献していくことが期待されます。