OKIグループの一員として、ICTシステムや電気設備の設計・構築及び保守業務を手掛けるOKIクロステック株式会社(以下、OXT)は、持続可能な社会の実現を目指し、EV・PHEV(プラグインハイブリッド電気自動車)の急速充電器の全国保守網を大幅に強化することを決定しました。
全国約180拠点での均一な保守サービス
約100名のカスタマーエンジニアを対象に技術教育を実施し、充電器の試験用設備を増強します。OXTは約300名の電気工事士を社内に擁し、充電設備の設置や保守サービスをスムーズに行う体制が整っています。この取り組みにより、急速充電器の稼働率向上や保守作業の迅速化が期待されます。
EV・PHEV急速充電器の保守体制
新たに約50台のサービスカーも全国の拠点に配置し、即時対応が可能な環境を整備します。このサービスカーは充電器の保守用だけでなく、コスト削減や環境保護にも寄与します。具体的には、これらの車両の運用によってCO2排出量の削減を図り、環境負荷を軽減することができます。
ダイヘンとの連携で保守サービスを強化
OXTは株式会社ダイヘンが提供する急速充電器の保守を受託しました。この契約により、2024年12月1日からは全国約180の拠点で24時間365日体制のサービスを提供します。ダイヘンは、EV充電システムのリーダーとして、急速充電器や普通充電器、ワイヤレス充電システムを展開しています。今後のEV普及に向けて、充電インフラの整備とその安定運用は非常に重要です。
持続可能な社会への貢献
OXTは、EV利用者の利便性と信頼性を確保するため、保守体制の整備に尽力します。充電器はサービスエリアや公共交通機関の近くに設置されるため、ユーザーが感じる不安を和らげる取り組みが急務です。今後、OXTはこの保守網強化を通じて、EV・PHEVの普及を後押しし、カーボンニュートラル社会の実現に大きく寄与することを目指しています。
用語解説
1.
カスタマーエンジニア(CE): 主にコンピュータ関連の技術者で、ハードウェアの設置や保守点検、修理を行います。
2.
PHEV: 外部から充電できるハイブリッド車のこと。
3.
電気工事士: 電気工事の専門的知識と技能が要求される国家資格を持つ技術者。
このたびの取り組みは、EVそしてPHEVがますます普及する中で、一層の充電インフラの整備とその安定的な運用に向けた重要なステップとなります。OXTの今後の成長と持続可能な社会への貢献に注目です。