学生の創造力を引き出す「GOOD CAMPUS LIFE Project」Vol.2発表

学生の創造力を育む「GOOD CAMPUS LIFE Project」Vol.2

富士通クライアントコンピューティング株式会社（FCCL）は、新たな学生支援プロジェクト「GOOD CAMPUS LIFE Project」の第2弾を発表しました。今回は、新潟県長岡市の長岡造形大学と協力し、地域の伝統工芸である和紙を使用したノートパソコンケースを開発する取り組みです。このプロジェクトは、学生たちが学びながら自らのパフォーマンスを高める機会を提供することを目的としています。

和紙×PCケース：新たなチャレンジ

長岡造形大学は、デザイン専門の大学として、クリエイティブな発想と実践的な技術を学生に身につけさせる場を提供しています。今回のプロジェクトでは、同大学の学生が地域の小国和紙生産組合と連携し、和紙の特性を生かしたPCケースを開発しました。学生たちは工房見学を通じて、和紙の製造プロセスやその文化的背景について学び、アイデアを形にするためのスケッチや試作を行いました。

プロジェクトの流れ

プロジェクトは以下の5つのステップから成り立っています。

1. 工房見学
学生は小国和紙生産組合の工房を訪れ、和紙の製造過程を見学。軽量で丈夫な和紙の特性を体感しました。

2. アイデアスケッチ
学びを基に、多様なデザインアイデアをスケッチしました。FCCLのデザイナーからフィードバックを受け、アイデアを具体化していきました。

3. 立体試作
スケッチをもとに立体モデルを制作し、実際の形にすることで新たな課題や改善点を洗い出しました。デザイナーのアドバイスも取り入れ、ブラッシュアップを行いました。

4. 最終プレゼン
学生たちが各自のアイデアを発表。デザインや機能性の評価を経て、2案が製品化の試作段階へと進みました。

5. 製品化試作
選ばれた2案を基に、小国和紙生産組合と共同で製品化を進めています。現在、一案に絞り込み、最終調整を行っているところです。

「和紙×PCケース」の特徴

この新しいPCケースは、強度と耐久性に優れた「強制紙」を使用しており、日常的に安心して利用可能です。また、両端の布を結ぶことで風呂敷のように使うことができ、スナップボタンで留めることも可能。内側は3つの収納エリアに分かれ、クッション性のある素材が使用されているため、パソコンが傷つく心配もありません。さらに、A4サイズの書類やタブレットも持ち運べる設計になっています。

この製品は数量限定で、小国和紙生産組合のオンラインショップにてリリースされる予定です。販売開始日については、FMVの公式SNSなどで知らせる予定です。

関係者の声

長岡造形大学の学生代表である奥野杜音さんは、初めて触れる小国和紙の魅力について、「強度と汎用性が素晴らしかった」と述べ、製造過程を学ぶことで「面白さを感じた」と振り返りました。また、田代あいさんは、「テーマ性と実現性を両立させることが得られた」と語り、貴重な経験ができたことに感謝しています。

■小国和紙生産組合の代表、今井千尋様もプロジェクトについて「伝統の紙を新しい形で発展させられる楽しさを実感している」とコメントしており、学生たちのアイデアが実用性を高めるためにブラッシュアップされている様子が伺えます。