コワーキングスペース協会の新制度について
近年、リモートワークの浸透とともに、場所にとらわれない働き方が広がっています。その中で注目されているのが、コワーキングスペースやシェアオフィスです。しかし、これらの施設に関する基準や指針が整備されていないため、質の高いコワーキングスペースの運営が求められています。
この状況を背景に、一般社団法人コワーキングスペース協会が「認定コワーキングスペース制度」を設けました。この制度は、コワーキングスペースをハード・ソフト・コミュニティ・アクション・パーソンの5つの観点から総合的に評価し、基準を満たすスペースを認定するものです。
認定コワーキングスペース制度の特徴
1. 総合評価の5つの軸
認定コワーキングスペース制度では、ハード(空間の整備)、ソフト(サービスや設備)、コミュニティ(利用者間のつながり)、アクション(地域貢献やイベント)、パーソン(運営者のスキル)を評価します。この5軸に沿って、質の高いコワーキングスペースが選ばれます。
2. いつでも自己評価が可能
制度には採点表があり、運営事業者はこれを用いて自己評価ができます。さらに、協会のアドバイザーからフィードバックを受けられるため、常に改善を図ることができます。
3. 特典としての講習会
初年度に会員登録を行った事業者には、講習会や勉強会への参加特典が提供されます。これにより、業界の最新情報や運営スキルを学ぶ機会が得られます。
誰が利用できるのか?
この制度は、現在コワーキングスペースを運営している事業者もしくはこれから開設を目指す事業者を対象としています。質の高い空間を提供するために必要な判断基準を持つことは、利用者にとっても大きなメリットです。
認定へ向けた流れ
認定を受けるための申し込みは、協会の公式サイトから行えます。料金については、非会員の場合、審査申し込み料として150,000円が必要で、これは認定証の発行料及び初年度の会員費用も含まれています。会員の場合は、30,000円で審査を受けられ、更新は2年目以降無料となっています。
結論
認定コワーキングスペース制度は、コワーキングスペースの質を高め、利用者にとって安心して働ける環境を提供するための第一歩です。これにより、健全なコワーキングスペース業界の形成が進み、さらに多様な働き方への理解も深まることでしょう。今後、この制度を通じて多くの優れたコワーキングスペースが生まれることを期待しています。詳しくは、協会のウェブサイトをご覧ください。
【お問い合わせ】
一般社団法人コワーキングスペース協会
所在地: 東京都豊島区東池袋3丁目7-9
URL:
coworking-japan.org