最新調査から見る20~50代女性の子宮頸がん検診受診率
東京都千代田区にある「クレアージュ東京レディースドッククリニック」では、子宮頸がん検診の重要性を啓発するため、全国の20~50代の女性400名を対象にアンケート調査を実施しました。この調査は、子宮頸がん検診啓発月間である11月に行われ、女性の健康にとっての重要なテーマとして浮上しました。
子宮頸がん検診とは?
子宮頸がんは、主にヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することが要因で、20~30代の女性に特に多く見られる疾患です。日本国内では、子宮頸がんの予防検診受診率が先進国と比較しても低いという現状があります。
調査結果と受診率
調査の結果、子宮頸がん検診を受けたことのある女性は全体の47%に留まり、その中でも40代の受診割合が最も高かったです。また、定期的に検診を受けている女性の割合は35%であり、約3人に1人という結果が示されました。特に20代の受診経験率は37%と、全体の中で最も低いという結果が出ています。
HPV検査の受診率は、30代以上の女性の中でもわずか17%にとどまり、認知度も低いことがわかりました。この結果から、もっと多くの女性が子宮頸がん検診を受けるべきだという声が高まることが期待されます。
検診のきっかけ
初めて子宮頸がん検診を受けた理由として、かかりつけの婦人科に行ったことが最も多く40%を占めました。一方で、妊娠の際の妊婦健診をきっかけに受診した女性も23%いることが判明しました。
妊娠と子宮頸がん検診
妊娠中に初めて子宮頸がん検診を受ける女性が多いということは、妊娠を機に健康についての意識が高まることを示しています。しかし、妊娠中に限らず定期的な検診は必要不可欠です。
大島医師のQ&A
クレアージュ東京の婦人科顧問である大島乃里子医師は、今回の調査に基づいてさまざまな疑問に答えてくれています。例えば、子宮頸部細胞診とHPV検査は併用して受けるべきか、HPVワクチンを接種しても検診は必要かなどの質問に対し、どちらの検査も行うことで精度が向上することや、ワクチン接種者でも定期的な検診が不可欠であることを強調しました。
大島医師によると、子宮頸がんは、働く世代や出産の多感な時期に影響を与える病気であり、自己管理という観点からも定期的な検診が重要です。また、検診の際は無理に一度に多くの検査を受ける必要はなく、自分に必要な検査を選び、受診することが大切です。
まとめ
子宮頸がんは痛みを伴わないことが多く、初期症状に気づかないケースがほとんどです。そのため、自分自身の健康を守るためには、定期的な検診が欠かせません。特に、クレアージュ東京では女性のための環境が整っているため、安心して受診できます。女性たちが自身の健康について考えるきっかけとなるよう、啓発を続けていくことが必要です。