VR遠足の魅力
2021-12-09 13:00:07

コロナ禍に生徒たちに笑顔を!VR遠足の取り組み

公立中学校のVR「外へ行かない遠足」



新型コロナウイルスの影響で、多くの学校行事が中止に追い込まれた中、ある公立中学校がユニークな取り組みを行いました。それが「外へ行かない遠足」です。この企画の背景には、コロナ禍の中で生徒たちが感じる閉塞感を打破し、非日常を体験することで笑顔を取り戻してもらいたいという校長・宮本尚氏の想いがあります。

誰でも楽しめるVR体験の導入



この「外へ行かない遠足」は、2021年12月17日に開催。全校生徒が参加し、特設されたVRエリアで様々なアクティビティを楽しみました。用意されたのは、株式会社キャドセンターの協力を得たVR体験で、特に注目を集めたのが『どこでもバンジーVR』です。

バンジージャンプ体験



『どこでもバンジーVR』は、東京都庁の屋上からバンジージャンプをする迫力満点のVR体験。精巧に再現された3DCGと身体反転装置によって、生徒たちはまるで本当に空中に飛び出しているかのような感覚を味わえます。この体験は、参加した生徒の多くから「本当に楽しかった」との声が寄せられました。テレビ番組でも多くの芸能人がこの体験を試みており、話題を呼んでいます。

美術館をVRで巡る



VR体験のもう一つの見どころが『絵画VR』です。実際の美術館に行かなくても、名画の世界に入り込むことができるコンテンツ。例えば、葛飾北斎の作品『しうねん』。こちらでは、浮世絵の魅力を3DCGで再現し、フォトリアルな質感で生徒が作品の中に入ることを可能にしています。この体験を通じて、生徒たちは北斎の絵に対する情熱を感じ取ることができます。

さらに、ポーランドの画家ベクシンスキーの作品もVRで体験。シーンごとに異なる作品を使用し、360°の視点から自身の興味を持って観賞することができる設計です。生徒たちは新たなアート鑑賞の在り方を発見し、感性を広げる貴重な時間を過ごしました。

学びの場としての位置づけ



この取り組みは、単なる遊びではなく、ICTや美術の学びを深める場でもあります。生徒たちは、VRの技術を利用して好奇心や挑戦する精神を育み、仲間との理解を深めていくことが狙いです。また、普段は体験できない環境を提供することで、ありのままの状態では味わえない楽しさを引き出すことができました。

参加した生徒の感想



参加した生徒の一人は、「バンジージャンプは本当に怖かったけど、楽しかった!」と笑顔で語り、また別の生徒は「北斎の絵の中に入れたのが特に印象的でした」と語りました。このように、参加者が得た経験と感動はまた一つの思い出となり、今後の学びにも影響を与えるでしょう。

最後に



この「外へ行かない遠足」は、学校行事の未来を考える上で一つの重要なテストケースとなっています。また、生徒たちが心から楽しめるようにしたこの取り組みは、多くの人々に感動を与え、今後の教育現場でのVR導入の可能性を広げるきっかけとなっています。新型コロナウイルスの影響が続く中、こうした新しい形の体験がどれだけ存在意義を持ち続けるか、今後の関心が寄せられます。

会社情報

会社名
株式会社ロジリシティ
住所
東京都渋谷区渋谷3丁目27番1号100BANCH 2F
電話番号
03-6823-713

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