はじめに
新しい生活様式において、共働き夫婦のライフスタイルは大きな変化を迎えています。特に家事の分担について、多くの家庭がどのように向き合っているのか、東京を本社に構える株式会社MEMOCOが実施した調査から見えてきたことを報告します。
調査概要
本調査は、株式会社MEMOCOがゼロリノベと共同で実施したもので、2025年2月24日から3月24日までの期間中、共働き夫婦の男女1111名を対象に行われました。これにより、今の時代における家事と働き方の実態が浮き彫りになりました。
調査対象
回答者のうち、年代別では30代が43%と最も多く、37%が40代以下の世代に属している一方、子どもがいる家庭は70%と過半数を超えていました。男女比は女性の方が多く、74%を占めています。
家事分担の実態
家事を担当している割合について
共働き夫婦における家事の担当割合を見てみると、9割を担っていると感じている人が19%と、最も高い割合を示しました。「8割」を担っているとの回答も17%を占めており、8割以上を担当している家庭が多数を占める結果となりました。
しかし、実際に夫婦間で家事分担を具体的に決めているのは約21%にすぎず、残りの79%は決めていないという状況が明らかになっています。家事を明確に分担することができていない夫婦が多いことが分かります。
家事分担の具体例
具体的な家事分担に関しては、多様な方法が存在しています。例えば、ある30代の男性は「掃除と洗濯は自分が担当、その他は妻がやる」と答え、40代の女性は「夫は子供のお風呂と洗濯物、ゴミ捨てを担当」と述べています。このように、各家庭によって得意不得意を考慮した分担が行われています。
家事における不満やストレス
次に、家事において不満やストレスを感じているかどうかを尋ねたところ、約41%の人が何らかの不満を感じていると回答しました。不満の内容には、家事の負担割合の違いや、互いの家事のやり方が合わないことが含まれています。特に「家事をしない割に口出しする」「やり方が合わない」などの意見が目立ちました。
一方で、ストレスをまったく感じていないと回答した人もおり、その理由には「物が少なく整理整頓されているため」との意見がありました。このように、プロの手を借りて家事の効率化を図ることが求められています。
家事のストレス要因と対策
家事をする際、家の中でストレスを感じている人は56%に上り、特に動線や収納の問題が目立ちます。狭いキッチンや不便な動線がストレス要因として挙げられ、これに対する対策として「家電を活用する」「定期的な断捨離を実施」といった声もありました。
まとめ
調査結果から、共働き夫婦が持つ家事分担の現状やストレスの実態が浮き彫りになりました。家事は欠かせないものであり、それを効率的に行うための工夫が求められています。さらには、家事分担の明確化やスムーズに運ぶ家庭環境の整備も、ストレスを減らすために重要な要素となります。本調査から得られた知見は、家庭生活をより良くするための鍵となるでしょう。