地域循環型の取り組み
2023-05-15 13:01:57
MiYO ORGANICとスワニーが手掛ける地域循環型の新たな挑戦
MiYO ORGANICとスワニーが歩む持続可能な未来
近年、持続可能な開発目標(SDGs)への関心が高まり、多くの企業が取り組みを強化しています。特に、プラスチック問題に対する意識が高まる中、MiYO ORGANICがスワニーと共に始めた「アップサイクリング・ワークスペース(UCWS)」は、その一環として注目されています。
UCWSの背景
UCWSは、2023年5月からスタートした地域循環型の取り組みで、社会福祉協議会と企業が連携して廃プラスチックのリサイクルを進めていくものです。プラスチックを元の原料に戻して再加工することは、通常の製品作りに比べてコストがかかります。また、リサイクル原料の品質を担保することも大きな課題となっています。そのため、UCWSでは、廃プラスチックを社会福祉協議会で洗浄・分別し、粉砕して再生材化する工程を構築しています。
雇用創出と地域貢献
UCWSでは、障害者が働きながらスキルアップできる仕組みを取り入れています。社会福祉協議会の管理の下で、廃プラスチックのリサイクル作業に従事することで、新たな雇用を生み出し、地域社会全体のメンバーが協力し合う形を作りあげています。この取り組みは、単なるリサイクルにとどまらず、地域の人々の生活向上にも貢献しています。
MiYO ORGANICの役割
MiYO ORGANICは、ホスピタリティ業界での経験を活かして、廃プラスチックの収集から流通網の構築をサポートしています。また、スワニーはその特性に応じた設計や製品化を担っており、企業の個々のニーズに応じたアップサイクリングを実現するために協力しています。さらに、企業は再生資材を購入し、自社内でアップサイクルを進めることも可能です。
第1弾プロダクト:歯磨きペーパー用ケース
UCWSの成果として、MiYO ORGANICは初のプロダクトとして歯磨きペーパー™用のケースを発売しました。この商品の開発は、使い終わったプラスチック製品が新たな価値を持つ形に再生されることを目指したものです。MiYO ORGANICの山本美代社長は、「この取り組みを通じて、循環型社会の実現に貢献できると信じています」と語っています。
スワニーの思い
長野県伊那市に拠点を置くスワニーでは、UCWSが全国への展開が期待されていると述べています。スワニーの橋爪良博は、「この取り組みは地域ごとの特性を生かす活動であり、全国の企業とも連携しながら持続可能なものづくりを推進することが可能です」と語っています。
社会福祉法人 伊那市社会福祉協議会の役割
伊那市社会福祉協議会は、障害者の方々に向けた自立支援事業を行っており、「ゆめわーく」や「輪っこはうす・コスモスの家」「さくらの家」の3つの施設で生産活動を行っています。それぞれの施設が連携し、利用者が作業を通じて自立に向けた支援を行う取り組みを続けています。
未来への展望
MiYO ORGANICとスワニーの強力な連携によるUCWSは、持続可能なものづくりのモデルケースとなることが期待されています。今後、さらに多くの企業がこの取り組みに注目し、参加することで、地域社会全体がしっかりと支え合い、持続可能な未来に向かって進んでいくことでしょう。このプロジェクトが全国各地で広がり、新たな価値創造につながることを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ミヨオーガニック
- 住所
- 愛知県名古屋市昭和区川名町5-5-1
- 電話番号
-
052-761-9858