旭鳳酒造の金賞酒
2020-09-11 10:00:07

旭鳳酒造が先代への思いを込めたメモリアル酒で金賞受賞

旭鳳酒造が輝く金賞受賞の背景



広島県広島市に本拠地をおく旭鳳酒造株式会社は、全国燗酒コンテストにおいて2年連続金賞を受賞し、注目を集めています。受賞の栄誉に輝いたのは、先代への感謝と思いを込めて造られたメモリアル酒『泰平』です。これは、温めて楽しむ燗酒部門での快挙で、審査員たちに評価されたその味わいの秘密に迫ります。

『泰平』の誕生秘話



2019年に、先代の急逝を受け、旭鳳酒造は新たな一歩を踏み出しました。先代が手がけていた自社独自の酵母の活用や、地元で生産される酒造好適米「八反錦」を用いて、メモリアル酒の開発を決意したのです。『泰平』という名は、先代の名前の一文字と現代表の一文字を組み合わせたもので、深い感謝と想いが込められています。その為、この酒は特別な存在であり、単なる商品の枠を超えた思い出の詰まった一杯となりました。

味わいの特徴とおすすめの pairings



『泰平』は、広島県産の八反錦を使い、アルコール度数は16度以上17度未満。精米歩合は60%で、酵母は自社製のKB-1を使用しています。温めて楽しむことで、米の旨味が引き立ち、特有の柔らかさを感じることができます。このお酒は、魚の照り焼き、揚げ出し豆腐、おでんなど、お出汁を使った和食と相性抜群です。

こだわりの酒造り



旭鳳酒造の酒造りは、地域の風土や環境への深い敬意から成り立っています。使用する水は、地元可部の地下水で、穏やかな風味を持つ米とともに、酵母の力を最大限に引き出すことに気を配っています。また、杜氏である濵村洋平氏は、酒造りに際して自然の力を尊重し、製造の過程を手加減しながら調整を行うスタイルを貫いています。これにより、酵母が持つ本来の力を最大限に発揮できるようにしています。

地元への恩返しと未来へのビジョン



自然に恵まれた広島市北端の可部町で造られる旭鳳酒造の酒は、地域の特性を活かした唯一無二の味わいです。また、地元への恩返しの一環で、2016年の広島土砂災害の復興活動として、近隣の大林地区の休耕田で復興米を育てる取り組みも行っています。この復興米を使用した酒造りは、地域再生を返す一歩であり、今後の旭鳳酒造の成長には欠かせないプロジェクトです。

旭鳳酒造のこれから



1865年に創業した旭鳳酒造は、これからも広島の自然に根ざした酒造りを続けつつ、先代の遺志を大切にしながら、日本全国にその名を広めていくことでしょう。今後の新たな挑戦と、温かみのある日本酒『泰平』に込められた想いをぜひ、多くの人々と共に楽しんでいきたいと思います。

会社情報

会社名
旭鳳酒造株式会社
住所
広島県広島市安佐北区可部3-8-16
電話番号
082-812-3344

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