韓国に新工場開設
2025-03-12 12:49:53

浜松ホトニクス、韓国に新工場を設立し製造能力を強化

浜松ホトニクスが韓国に新工場を設立



浜松ホトニクスの韓国法人、HAMAMATSU PHOTONICS KOREA Co.,Ltd.は、半導体故障解析装置の製造能力を向上させるため、韓国京畿道華城市に新たに工場を設立しました。この新工場は既存の製造拠点から移転する形で、2025年3月から本格的に稼働する予定です。

この動きは、2020年3月にHAMAMATSU PHOTONICS KOREAが現地法人化されて以来の取り組みで、半導体故障解析装置だけでなく、画像計測機器の販売にも力を入れてきました。これまで韓国の半導体メーカーのニーズに応え、新技術の開発に努めてきた結果、浜松ホトニクスの製品は世界市場で高いシェアを維持しています。

近年、生成AIの普及により半導体の需要が急増し、特に高性能メモリやロジックの開発が進んでいます。そのため、早期の歩留まり向上が求められており、故障解析のニーズも高まっています。多くのデバイスを迅速に解析するために、オートメーション機能を備えた装置が不可欠です。

故障解析のオートメーション機能は主に二種類に分けられます。第一に、観察視点を低倍率から高倍率へ自動で切り替える機能があり、これにより故障箇所を迅速に特定することが可能です。第二に、ウエハ全体を高速に検査し、プロセス異常を早期に発見する機能があります。この機能によって、製造プロセスの異常を早期に発見し、歩留まりの向上に寄与します。浜松ホトニクスでは、これらのオートメーション機能を備えた装置の開発を進めています。

新工場の稼働により、半導体故障解析装置の開発、製造、デモンストレーションなどにおいて、より多くの市場ニーズに応える体制が整います。さらに、新工場には電子管製品や光半導体製品を輸入・保管する機能も追加され、韓国市場での販売活動の起点ともなります。

新工場の概要

  • - 建物名称: HAMAMATSU PHOTONICS KOREA Dongtan工場
  • - 建築場所: 171, Dongtan Youngchun-ro, Hwaseong-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
  • - 建築工期: 2024年8月から2025年2月まで
  • - 稼働予定: 2025年3月
  • - 建築構造: 鉄骨造で地上2階建て
  • - 建物面積: 建築面積1,908㎡、延床面積2,617㎡
  • - 施設構成: 1階には会議室、応接室、事務室、倉庫、組立および調整エリア、デモンストレーションルームが設置され、2階には事務室と倉庫があります。
  • - 総工費: 約4億円
  • - 収容人員: 約100名
  • - 製造品目: 半導体故障解析装置、u-LED検査装置
  • - 生産能力: 約1,000億ウォン(円換算 約110億円)

この新工場の設立は、浜松ホトニクスが市場での競争力をさらに高めるための重要なステップであり、今後の展開が期待されます。


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会社情報

会社名
浜松ホトニクス株式会社
住所
静岡県浜松市中央区砂山町325-6
電話番号
053-452-2141

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