研究の架け橋が再び強化
2024年9月の11日から13日、琵琶湖博物館と韓国国立洛東江生物資源館が合同セミナーを開催します。このセミナーは、両館の長年にわたる協力関係をさらに深める重要な機会と位置付けられています。
協力の歴史
琵琶湖博物館と韓国国立洛東江生物資源館は2016年に研究情報の交換を開始し、翌2017年には相互協力協定(MOU)を結びました。この協定を基に、研究、資料収集、展示などの交流を促進してきました。しかし、新型コロナウイルスの影響により、両館の交流は一時的に中断されましたが、2023年9月から再び交流が始まりました。
セミナーの概要
今回の訪問には、館長の亀田佳代子氏を含む5名のスタッフが参加します。11日には、今後の共同研究や資料交換、展示企画に関する協議を行い、次の日には合同セミナーを開催します。このセミナーでは、館からの研究発表を行う米田主査や、京都大学の辻冴月氏が発表者として参加します。辻氏は環境DNAに関連する研究で知られ、彼の発表が期待されています。
相互の支援
琵琶湖博物館では、洛東江生物資源館からビワコオオナマズの水槽再建に向けたクラウドファンディングに関する応援メッセージも受け取っています。このような支援を通じて、両館の協力関係はますます強固なものとなっています。
なお、両館の合同セミナーは今回で7回目となり、毎回多くの知見が共有され、互いに学び合う場となっています。
Rijnの環境学習
韓国国立洛東江生物資源館は、東アジアの生物相や人々との関係に関する研究に力を入れており、地域の生物資源の保存や研究、活用に取り組んでいます。加えて、同館では環境学習にも注力し、広い範囲での教育活動を展開しています。これらの活動を通じて、地域と共に持続可能な未来を築くことを目指しています。
これからの展望
両館の連携は、今後も新たな研究や展示の実現へとつながるでしょう。共同研究や知識の共有を通して、環境問題や生物保全に関する理解が深まることが期待されます。これにより、地域社会における環境保全活動がさらに進むことになるでしょう。
琵琶湖博物館と韓国国立洛東江生物資源館の相互協力協定は、今後も続く予定であり、さらなる研究の進展が期待されています。