海士町とビーライズ、先端技術で繋がる新しい地域経営モデルの構築

海士町とビーライズが描く次世代型地域経営モデル

株式会社ビーライズと島根県の海士町は、2025年1月31日に「新興技術を活用した次世代地域経営モデル構築」を目指して連携協定を結びました。

この協定は、XR（Extended Reality）技術をはじめとする先端テクノロジーを駆使して、地域間のつながりを強化し、新しい価値創造を実現することを目的としています。XRとは、物理的な空間と仮想空間を融合させることで、新たな体験を提供する技術であり、VR（仮想現実）、AR（拡張現実）、MR（複合現実）などがこの範疇に入ります。

海士町のこれまでの取り組み

海士町は、過去20年にわたり「隠岐島前高校教育魅力化プロジェクト」などを通じて、公教育改革に力を注ぎ、地域内の特産品の創出や地方創生に取り組んできました。近年では、若者の人材流動性を高め、新たな人的資源を地域外からも呼び込む施策に着手しています。特に「大人の島留学制度」や「海士町オフィシャルアンバサダー制度」を導入し、地理的制約を超えて地域に関われる環境を整えています。これにより、地域外の人々を巻き込んだ「関係人口」の新たな形を模索しています。

また、2024年には、「Amanowa DAO」という共創特化型の分散型自律組織を設立予定であり、この取り組みを通じて人とのつながりや地域への貢献を可視化し、地域の活性化を図ろうとしています。

連携協定の目的

この協定の主要な焦点は、デジタル空間を通じた地域間のつながり構築です。以下のような目標が設定されています：

- デジタル共創空間の形成：地域を超えて多様なステークホルダーが参加可能な空間を構築し、情報やアイデアの共有を促進する。

- 人材・資源の循環促進：メタバースやAI等の先端技術を駆使し、地域内外をまたぐ人材や資源の流動性を高め、地域全体の経済・文化・社会的活力を向上させる。

取り組み内容

「関係人口向けメタバース空間の構築」や「バーチャル関係人口の創出」、さらに「観光、教育、人材マッチングにおけるDX推進」といった具合に多岐にわたる具体的内容が盛り込まれています。これにより、デジタル人材の育成や確保も同時に進め、地域の次世代経営モデルを確立していきます。

今後の展望

新しい試みとして、島前ふるさと魅力化財団との連携により、Amanowa DAOに連動したメタバース空間の構築計画が進められています。これにより、居住地にとらわれない地域経営への参加が促進され、多様なオーナーシップが育まれることが期待されています。

ビーライズは、「便利でワクワクする未来」を使命に掲げ、XR技術を活用した様々なソリューションを提供する企業です。今後の海士町の挑戦を支援しながら、地域経営に新たな風を吹き込むことに貢献していくでしょう。