難聴と認知症
2019-11-01 10:04:28
難聴と認知症の深い関係、耳鼻科医が警告する
近年、耳鼻科医からの警告が広まっています。それは、聴力の衰えが進行することで、認知症のリスクも高まるという重要な指摘です。この問題は働き盛りの世代にも当てはまります。特に、デンマークに本社を構えるGNヒアリングジャパンは、年齢に関係なく聴力チェックを促進するため、無料のオンラインツール「きこえのチェック」を提供しています。
2019年に行われた調査では、40〜50代の男女200名を対象に、自分の聴力に関する意識を探りました。その結果、約1割の人がすでに聴力の衰えを感じており、特に「数人で会話をしている時に、十分に聞こえない」と感じる人が9%もいました。
驚くことに、若年層の約7割の人が、難聴が認知症リスクを高めることを知らないという結果も出ました。これは非常に深刻な現実です。多くの人々が「難聴は年齢に伴う自然な現象」と思い込みがちですが、早期に対策を取ることで認知症を予防できる可能性があるのです。
済生会宇都宮病院の耳鼻咽喉科主任診療科長、新田清一先生は「耳が遠くなることは誰にでも起こりますが、そのまま放置すると脳の機能にも黄信号が点灯します」と警告します。実際、最新の研究では、難聴が認知症の原因となりうることが示されています。国際アルツハイマー病会議では、認知症の症例の約35%が修正可能な危険因子に起因し、難聴もその一つだとされています。
では、どうすれば難聴の進行を防ぎ、認知症を予防できるのでしょうか? 新田先生によれば、まずは以下の2つの対策が極めて重要です。
1. 騒音環境を避けること。
2. 動脈硬化を防ぎ、健康的な生活習慣を維持すること。
日々の生活で大きな音に長時間さらされないよう心掛け、耳の健康を守ることが大切です。また、聴力チェックを年に1回行うことを推奨しています。気づかずに進行する聴力の衰えに早期に対処することが、最終的には認知症の予防に繋がるのです。そして、難聴を訴えた時には補聴器の使用も一つの選択肢になります。
新田先生は具体的な補聴器の使用を強く勧めています。「補聴器は耳の健康だけでなく、脳の劣化を防ぐためにも重要です。早期の認識と対策が、長く健康な生活に寄与します」と力強く語ります。
加齢性難聴は、誰にでも訪れるものですが、それに対する認識と対策を持つことが必要です。自分自身や大切な人のために、聴力に対する意識を高めていきましょう。まずは「きこえのチェック」を試してみてはいかがでしょうか? それが健康で活力ある毎日を送る第一歩です。
【きこえのチェックサイト】はこちらからチェックできます: https://www.resound.com/ja-jp/online-hearing-test
この機会にぜひ、自分の聴力を確認し、もし必要であれば適切な対策を取ることをお勧めします。
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