八戸市が進める「Hachinohe X-Tech Innovation」
八戸市(青森県)は、地域の課題解決に向けた新たな取り組みとして、スタートアップ企業との協働実証事業「Hachinohe X-Tech Innovation(八戸クロステック・イノベーション)」を推進しています。この事業は、社会的課題を解決するためのプロジェクトで、参加企業を2025年7月31日まで募集しています。
参加企業募集中の背景
アーバン・イノベーション・ジャパン(UIJ)が事務局を務めるこのプロジェクトは、2018年からスタートしています。今年度は、八戸市の特性を活かすために設計された4つの課題が提示されており、それぞれ最大3件の事業者が選ばれます。
八戸市は東北屈指の産業都市であり、人口減少や少子高齢化、デジタル化の進展、さらには循環型社会の実現に向けた取り組みなど、多くの課題に直面しています。その中で、今回のプロジェクトは、工業団地の開発や国際物流拠点である八戸港の利便性向上などを背景に、新たな成長を目指しています。
課題内容
八戸市が設定した課題には、以下のような内容があります。
1.
AIによる持続可能なバス運行の実現
自動運転技術を取り入れた新たなバスダイヤ設定により、運行コストの削減とダイヤ作成時間の短縮を検証します。
2.
町内会参加促進の新たな仕組み
地域のモデル地区で町内会への加入を促進する方法を実証し、その成果を評価します。
3.
ブドウの品質向上に向けた農業支援
南郷地区のブドウ畑に設置したセンサーを活用し、気象データと土壌データを分析してブドウの成長を促進します。
4.
デジタルでの粗大ごみ受付方法の改善
ウェブ申請の実験を通じて、ユーザーにとって使いやすい申し込みシステムの構築を目指します。
これらの課題は、実証実験を通じて効果が検証され、成功事例は今後の発展に繋げることとなります。
参加方法とスケジュール
参加希望者は、7月31日までに申し込みを行う必要があります。8月には審査が行われ、選出された事業者には実証プロジェクトに対する経費支払の上限として50万円(税込み)が用意されています。また、オンライン説明会が7月17日(月)に予定されており、詳細な情報を直接聞くことができる貴重な機会となります。
この説明会は参加費が無料で、当日参加も可能です。
「Hachinohe X-Tech Innovation」では、地域課題への理解を深め、地域社会に対して持続可能性をもたらす取り組みを推進していく事業者を待っています。参加して、新たなイノベーションの波に乗りましょう!
マッピングと未来
UIJは、全国各地の自治体との連携を進め、地域の課題を解決するためのオープンイノベーションプラットフォームとして評価を得ています。まずは八戸市の取り組みを通じて、地域密着型のプロジェクトへの参加を検討してみてはいかがでしょうか。
詳細な情報や申し込みについては、UIJの公式ウェブサイトをご覧ください。