ミエタと共同印刷、都立高校を支援する新しい探究学習プログラム
株式会社ミエタと共同印刷株式会社は、東京都内の約100校の都立高校を対象に、実践的な探究学習プログラムの提供に向けて基本合意書を締結しました。この取り組みは、令和7年度から実施される『総合的な探究の時間』プログラムの一環で、高校生が未来に向けて必要な資質や能力を身につける手助けを行います。
背景と目的
教育現場では、生徒の興味や関心が多様化しているため、探究学習の質の向上が求められています。文部科学省の学習指導要領改訂により、2022年度からは「総合的な探究の時間」が必修化され、その必要性が強調されています。これに対し、学校側は具体的な取り組み方や支援の必要性を感じており、官民のパートナーシップを通じてこの課題に立ち向かうことが求められています。
共同印刷が東京都教育委員会から委託を受け、本事業を運営することにより、質の高い探究学習を実現し、都立高校の魅力を高めることが目的です。ミエタはそのネットワークとノウハウを活かし、実社会との繋がりを重視した探究プログラムを展開し、生徒たちが主体的に学ぶ機会を提供します。
プログラムの内容
本事業では、年間に約25回の探索活動を行う年間プログラムと、3回の短期実施プログラムを用意し、実施校は合わせて100校程度を予定しています。各プログラムは生徒が社会的な課題に挑戦し、自己の在り方や生き方を探求できるよう、テーマを設定しています。フロントランナーの講師陣が生徒の課題解決をサポートし、対話を重視した深い学びを実現します。
株式会社ミエタの取り組み
ミエタは「学びと社会をつなぎ、自分と未来をつくる」という理念のもと、さまざまなテーマに関してワークショップやフィールドワークを企画・運営しています。実社会と接点を持つ中で、学生たちが主体的に学ぶことを促進しているのです。
代表の村松氏のお言葉
村松知明代表は「各校の特色教育を生かした探究モデルの確立に向け、教員の負担を軽減し、働き方改革も目指します。さらに、全国の公立高校でも魅力的な探究学習が増えることを願っています」と語っています。
共同印刷株式会社の役割
1897年に設立された共同印刷株式会社は、教育分野への関与と実績が豊富です。今回は新たに「学びビジネス推進部」を設立し、探究学習や論文指導へのニーズに的確に応える体制を整えています。
不破部長のコメント
「教育環境の変化の中で、一人ひとりが自分らしく学ぶ場を作りたいです。思考と表現の基盤を築き、自らの未来を描く力を育むことが今後の社会で生きる力になると強く信じています」と不破貴計部長は強調しています。
結び
この新しいプログラムにより、東京都の都立高校での探究学習がより充実したものとなり、生徒たちが未来の社会に貢献できる力を養うことが期待されています。実社会との結びつきを深めながら、主体性を持った学びが展開されることが今後の重要なテーマとなるでしょう。