川崎市、妊婦健康診査の助成制度を強化
川崎市では、妊娠中の女性を支えるための妊婦健康診査の助成制度を2024年7月1日から大幅に拡充します。今回の改正により、従来の「補助券」が「受診券」へと変わり、助成額も合計89,000円から135,000円へと、46,000円の増額が実施されることになりました。
この制度は、妊娠時の異常を早期に発見し、適切な治療を受けることを目的としており、妊婦及び胎児の健康管理の向上を図っています。新たに導入される受診券を通じて、地域の医療機関と市が健診結果を共有できるため、妊婦一人ひとりの悩みや困りごとに対する支援が強化されていくでしょう。これにより、川崎市で妊娠や出産を経験する妊産婦の皆さんにとって、一層の安心感が提供されることになります。
助成制度の具体的な内容
川崎市では、妊婦健診の受診券は、妊娠届出時に交付されるもので、母子健康手帳の別冊として区役所の窓口でも受け取ることが可能です。2024年の7月1日以降に妊娠届出をされた方が対象となりますが、6月末までに届け出た方には従来通りの補助券が交付され、4月以降に使用した分については公費負担の差額分として申請により助成が受けられる仕組みも設けられています。
心理的負担を軽減する受診券
受診券は、妊婦が健診を受ける際に提出する点は従来の補助券と変わりませんが、病院から市へ提出されることで、健診結果がしっかりと把握できるようになります。特に、前回の補助券では検査項目や結果の記載欄がなかったため、妊娠期の健診結果を把握しにくいことが課題でしたが、受診券導入により専門職による相談支援が受けやすくなり、妊婦の健康に関する支援が充実することが期待されています。
経済的負担の軽減も実現
今回の制度改正では、公費負担額の増額により、妊婦の方々が受ける経済的な負担も大幅に軽減されます。川崎市内の医療機関で行う妊婦健康診査に基づき、助成額は14回分、合計135,000円に設定され、1回につき1枚の受診券を使用することができます。もし、健診費用が助成上限を超えた場合は自己負担が必要となりますが、助成受けられることで、より多くの妊婦が健診を受けやすくなるでしょう。
お問い合わせ
詳細については、川崎市こども未来局児童家庭支援・虐待対策室の村山さんまでお問い合わせください。電話番号は044-200-2658です。健康な妊娠ライフを送るために、前向きにこの制度を活用してほしいと思います。
川崎市では、常に妊婦や新生児の健康を第一に考え、今後も支援策を充実させていく姿勢を示しています。地域全体で支え合う環境が整っている川崎市で、より安心で安全な妊娠生活を送りましょう。