岡山の新しい魅力発信！「AOHARE号」が地域貢献と環境意識を育む

岡山の新たな交通プロジェクト「AOHARE号」

2024年8月23日、岡山の公共交通に新しい魅力が加わります。両備グループが進める「進（シン）・宇宙一面白い公共交通を目指すプロジェクト」の一環として、「AOHARE（アオハレ）号」が運行を開始。このプロジェクトは、地域の企業とともにSDGs（持続可能な開発目標）をテーマにした公共交通の新たな形を提案しています。

「AOHARE号」の背景と目的

このプロジェクトは、岡山の地元企業であるカンコー学生服株式会社と青木被服株式会社との連携によって実現しました。両社は地域の人口減少や少子化といった共通の課題に直面しており、それを解決するために新たなアイデアを模索していました。子どもたちを巻き込んだワークショップを通じて、企業の想いを公共交通に反映させることが狙いです。

アートと環境意識の融合

「AOHARE号」は、ワークショップに参加した子どもたちが制作したアート作品で車内を飾られています。余り布をリメイクしたヘッドレストカバーなども施され、デザインには環境への配慮が色濃く反映されています。このデザインを通じて、乗客は自然とSDGsの重要性について考える機会となります。

特に注目すべきは、天井部分が青系生地で装飾されていることです。「青春の力」をテーマにしたこの工夫は、天井を大空に見立て、岡山の学生服やデニム素材で作ったアートが飾られています。

運行の詳細

「AOHARE号」は、両備バス岡山―玉野間を中心とする路線での運行を予定しており、運行エリアは岡山駅から玉野間を含みます。車両は大型ワンステップ路線バスが使用され、運行期間は2024年8月23日から2025年8月までを予定しています。

参加した企業の紹介

- 菅公学生服株式会社：1854年創業の企業で、学校制服や体操服を通じて子どもたちを支える活動を展開しています。
- 青木被服株式会社：1961年にデニム製品やユニフォームの受注生産を始め、国内外で評価されるデニム工場として知られる企業です。アーティストへの衣装制作も行っています。
- 両備ホールディングス株式会社：交通運輸を中心としたさまざまな事業を展開しており、今回の企画バスの運営を担当しています。

各企業の想い

この取り組みは、親子で持続可能な地域社会について考える貴重な機会を提供することを目指しています。特に、親子で一緒に過ごす時間を大切にし、それを共有することで地域の未来を共に考えるきっかけになるでしょう。

バスの運行初日は2024年8月22日にお披露目が行われ、その翌日から正式に運行される予定です。地域に根ざした活動を通じて、利用者へ新たな気づきを提供する「AOHARE号」にぜひ乗ってみてください。