フジテック・パシフィックが迎える設立40周年の意義
フジテック・パシフィック(Fujitec Pacific, Inc.)が、2025年に設立40周年を迎える。このグループ法人は、滋賀県彦根市に本社を置くフジテック株式会社の一員として、グアムを中心にマリアナ諸島で数々の事業を展開してきた。1985年の設立以来、フジテック・パシフィックは、世界的に有名なリゾート地であるグアムにおいて、快適な移動インフラの構築を支えてきた。
リゾート地での挑戦
フジテック・パシフィックのスタート地点は、観光産業が活発だった当時のグアムエレベータ市場だ。この市場は既に他社に占拠されており、新規参入が難しい状況だった。しかし、1980年代後半のホテル建設ラッシュに目を向け、当社は積極的な営業を展開した。特に1987年に完成した「パシフィック・スターホテル」へ製品を納入したことで、転機が訪れた。このホテルへの納品を皮切りに、品質の高さとメンテナンス力が評価され、フジテック旋風がグアムに巻き起こった。
その後も、グアムの名だたる一流ホテル「ホテル・ニッコー・グアム」「ロッテ・ホテル・グアム」「ウェスティン・リゾート・グアム」への製品採用が進み、フジテックの名が広がっていった。これにより、近代的な都市だけでなく国際観光地でも「強いフジテック」を証明することに成功した。
「安全・安心」の提供
現在、フジテック・パシフィックは、グアム島やサイパン島などマリアナ諸島全域で事業を展開している。世界中から多くの観光客が訪れるこのリゾート地で、フジテックは創業以来「安全・安心」を提供することを使命としている。40周年という節目を迎え、今後も高い技術力と質の高いサービスを通じて地域社会と観光産業の発展に寄与することを誓っている。
現地責任者のメッセージ
フィールド・オペレーション・マネージャーのジュン・D・シンラオ氏は、創立40周年を迎えるこの機会に強い感謝の意を表している。「私自身も36年間、フジテック・パシフィックと共に歩んできた。この節目を皆さんと祝えることを光栄に思う。私たちの成長は先輩たちの努力と、大切なお客さまの支援によって築かれたものである。この40年は決してゴールではなく、新たな挑戦の始まりに過ぎない。これからも価値を創造し続けるため、一丸となって努力していく。」このメッセージは、フジテック・パシフィックの未来を切り拓く意気込みが伝わる。
今回の節目を機に、フジテック・パシフィックは、さらなる成長を目指し、地域ひいては観光産業に貢献する姿勢を堅持していくことを宣言している。これからの40年も、フジテックの進化に目が離せない。