電車内広告の革新
2019-06-12 13:00:43
リコーとJR西日本の革新実験が魅せる新たな電車内広告の未来
リコーとJR西日本の電車内広告の実証実験
リコーとJR西日本コミュニケーションズの手によって、ARを活用した新たな電車内広告の実証実験が始まりました。このプロジェクトは、近年の広告デジタル化の波に乗り、紙面とデジタルコンテンツをシームレスに結びつけることを目的としています。特に、リコーが提供する「RICOH Clickable Paper」という技術は、紙媒体にスマートフォンをかざすことで、関連する複数のデジタルコンテンツにアクセスできるというものです。
リコーの画像認識技術により、特定のQRコードやマーカーが不要となり、紙面デザインの自由度が向上するだけでなく、情報を効率的に提供できる利点があります。また、これにより得られるアクセスログは、広告主にとっての貴重なマーケティングデータとなるため、より精度の高い広告展開が可能になります。
実証実験の背景と目的
デジタル広告の急速な進化に伴い、広告媒体としての紙広告の役割も再評価されています。リコーとJR西日本コミュニケーションズによるこの実証実験は、紙広告の中に埋もれている情報をデジタル化し、消費者にとってより魅力的な広告体験を提供することを目指しています。
たとえば、電車内の中づり広告を通じて、商品の詳細な情報やプロモーション動画にアクセスすることができるようになるため、消費者はより深く商品の理解を得て、購入意欲を高めることが期待されます。また、クイズやスタンプラリーなどのインタラクティブなデジタルコンテンツも導入されることで、電車に乗る楽しさ自体を向上させる意図もあるのです。
実証実験の詳細
この実証実験は、2023年6月17日から6月30日までの期間に、JR西日本の京阪神エリアで実施される予定です。広告の内容としては、デジタルコンテンツと連動した360°カメラ「RICOH THETA」の中づり広告が掲載されます。参加するには、専用のスマホアプリ「RICOH CP Clicker」をインストールし、対象の広告を読み込むことで、多彩な体験を楽しむことができます。
リコーのビジョン
リコーは商用印刷分野において、印刷プロセスのデジタル化を進めており、広告業界に新たな価値を提供してきました。さらに、クラウド型デジタルサイネージや360度の画像を活用したインターネットバナー広告など、多様なデジタル広告ソリューションを展開しています。このようなソリューションを通じて、生産性の向上や付加価値の最大化に貢献することを目指しています。
また、リコーは「人々の働き方をスマートに」の理念の下、テクノロジーやサービスの革新を通じて、さまざまなワークプレイスにおける変革を推進しています。リコーの取り組みは、これからの広告業界にも新たな潮流をもたらすことでしょう。
JR西日本コミュニケーションズの役割
JR西日本コミュニケーションズは、JR西日本グループの広告会社として、交通広告の開発・販売を手掛けています。中づり広告やデジタルサイネージなど、さまざまな広告手法を駆使してブランド育成や販売促進をサポートしています。
こうした新しい広告の形を実現するため、リコーとJR西日本のコラボレーションは、今後の広告業に革新をもたらす重要な一歩となることでしょう。電車に乗るだけで新たな体験ができる時代が、もうそこまで来ています。
会社情報
- 会社名
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株式会社リコー
- 住所
- 東京都大田区中馬込1-3-6
- 電話番号
-
050-3814-2806