マーベルの新SSDコントローラ
2021-06-28 11:05:36

マーベルがBravera SC5 SSDコントローラを発表しクラウドデータセンタの進化を加速

マーベル、革新的なSSDコントローラBravera SC5を発表



2023年に入り、マーベル社は全く新しいBravera SC5 SSDコントローラの発表を行いました。これは、クラウドデータセンタにおけるパフォーマンスの向上、コスト効率の最適化、そしてセキュリティ強化を一手に実現する革新的な技術です。

画期的なパフォーマンス


Bravera SC5コントローラは、業界で初めてPCIe 5.0およびNVMe 1.4bをサポートしています。この技術により、従来のPCIe 4.0 SSDに比べて2倍のパフォーマンスが発揮されます。これにより、遅延が短縮され、データの処理速度が大幅に向上し、ユーザーエクスペリエンスも飛躍的に改善されます。

セキュリティ機能の充実


このコントローラは、FIPS準拠のRoot of Trust(RoT)、AES 256ビット暗号化、マルチキー失効機能を備えており、クラウドサービスプロバイダの厳しいセキュリティ要求を満たします。これにより、ユーザーのデータを安全に管理・保護することが可能です。

クラウド向けの最適化


Bravera SC5は、クラウドストレージインフラにおけるコスト削減と効率的な使用を実現するための設計が施されています。特に、ハードウェアベースのElastic SLA Enforcerを搭載しており、サービス品質を保証し、使用率の向上が図られています。

幅広い互換性


マーベルは、Microsoft Azureをはじめ、主要なハイパースケールクラウドプロバイダと協力してこのコントローラを開発しました。これにより、オープンなハードウェア環境での互換性が確保され、データセンタSSDの標準化が進められています。特に、OCP(Open Compute Project)に準拠した設計となっており、さまざまな環境にスムーズに適応します。

さまざまなニーズに応えるカスタマイズ性


Bravera SC5の設計は、その汎用性が高く、異なるフォームファクタやNANDタイプに対応できます。最大16のNANDチャネルをサポートし、スロットルなしでのパフォーマンスを実現することができます。これにより、さまざまな用途での高効率なストレージが提供されることになります。

エコシステムとの連携


Bravera SC5は、マーベルの自社開発システムオンチップ(SoC)アーキテクチャを活用し、最大14 GB/sのスループットと200万のランダム読み取りIOPSを実現しています。これにより、多様なSKUの再利用が可能になり、顧客の製品化までの開発期間を短縮します。

産業界の期待


業界からの評価も高く、マーベルのBravera SC5 SSDコントローラは、クラウドでのデータセンタアプリケーションの重要な要素とされています。「マーベルがBravera SC5を導入したことで、次世代のクラウドインフラストラクチャを実現できる」と、キオクシア社のエリック・リース氏も述べています。

今回発表されたBravera SC5 SSDコントローラは、サンプル出荷が限られたお客様向けに始まっており、今後の普及が期待されます。この新しい技術がデータセンタの未来をどのように変えていくのか、楽しみです。

会社情報

会社名
マーベルジャパン株式会社
住所
東京都 品川区上大崎4-1-5目黒ヒルトップウォーク 4 階
電話番号
03-5740-9100

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