新設・摂食障害歯科
2023-03-01 17:08:06

摂食障害患者向けの新しい歯科外来が始動、専門医による治療体制とは

摂食障害患者向けの歯科外来が始まる



2023年4月1日より、日本歯科大学附属病院で摂食障害(拒食症・過食症)患者専用の歯科外来が新たに開設されます。この取り組みは、一般社団法人日本摂食障害協会の大津光寛理事が中心となって行われ、摂食障害に特化した歯科治療体制を構築することを目指しています。

摂食障害と歯の健康



摂食障害は、心理的要因から食習慣に異常をきたす病気であり、特に拒食症や過食症の患者は口腔内のトラブルが頻繁に見られます。歯が溶けたり、虫歯ができたりする原因は、食べ吐きなどの異常な食習慣に起因しています。これらの患者に対する治療は、それぞれの症状に応じたアプローチが不可欠となります。

治療の際には、できる限り歯を削らないよう配慮する必要があります。摂食障害に関わる症状はさまざまであり、歯科医師は患者の食習慣をしっかり理解し、個別に対応することで、患者の歯をできるだけ守っていくことを重視しています。

新しい受診体制の構築



今回の歯科外来開設にあたり、摂食障害治療を受けていない患者や、医療機関への受診をためらっている患者にもアクセスできるよう、積極的に受診を勧める体制を構築します。必要に応じて、適切な医療機関へと紹介することも視野に入れています。このように、歯科医療が中心となって、患者のさらなる医療への道を拓く挑戦が始まります。

日本摂食障害協会の役割



このプロジェクトは、日本摂食障害協会(JAED)の活動に基づいています。この協会は患者とその家族への支援を行い、摂食障害に関する啓発活動や調査研究を行う団体です。理事や医療専門家たちは、長年にわたり摂食障害の治療に従事しており、より良い治療環境を提供すべく取り組んでいます。

講習会の開催



新たに設立される歯科外来に際し、2023年3月19日(日)には、当事者やその家族向けの講習会がオンラインで開催されます。大津光寛理事が「摂食障害と歯のトラブル」について解説し、聴衆からの質問にも応じる形式で進められます。参加は無料で、定員は80名とされています。

このように、摂食障害患者のための新たな歯科外来は、専門的な治療だけでなく、患者を包括的に支える新しい医療の枠組みを提供するものとして期待が寄せられています。閉塞的な環境を打破し、より多くの人々が支援を受けることができるような取り組みを今後も注視していきたいところです。

会社情報

会社名
一般社団法人 日本摂食障害協会
住所
東京都千代田区紀尾井町3-33プリンス通りビル2階
電話番号
03-5226-1084

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