新たな価値「褒の美」展の開催
静岡市の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」にて、注目の展示会「褒の美 -hounobi-」が開催されます。この展示会は、静岡の職人とデザイナーが共同で創り上げた新しいブランド「hounobi」の製品を紹介するものです。
展示会の概要
展覧会名は「褒の美 展」。開催期間は2025年11月7日から12月7日までで、会場は駿府の工房 匠宿内の伝統工芸館です。入場は無料で、月曜日は休館ですが、月曜日が祝日の場合は営業し、翌平日が休館となります。展示時間は10時から19時までで、最後の入場は閉館の30分前までとされています。
主催者は、駿河竹千筋細工協同組合で、静岡特産工業協会や公益財団法人静岡産業振興協会の後援を受けて、この展示会を開催しています。展示される作品は、静岡の伝統工芸である駿河竹千筋細工を使用したもので、豊かな職人の技が感じられる作品が一堂に会します。
「褒の美」のコンセプト
「褒の美」とは、民芸が持つ「用の美」という日常的な美しさに焦点を当て、工芸品を使用することや贈ることに喜びを見出す新たな価値観を表現しています。この新しい価値観は、静岡の職人たちとデザイナーが力を合わせて形成されたものです。
初回のコラボレーションは、伝統的な駿河竹千筋細工に基づいています。工芸品は、ただ使うだけでなく、心に響く贈り物としても大いに価値があります。工芸品は日常に美をもたらし、使うことでその存在がより一層輝くという理念が、まさに「褒の美」を体現しているのです。
参加デザイナー
展示会には、五十嵐久枝氏、石上諒一氏、大畑友則氏、花澤啓太氏、松田優氏という、さまざまなデザイン領域で活躍する才能あふれるデザイナーたちが参加します。彼らの独自の視点や技術が、静岡の伝統工芸と融合し、新しい魅力を生み出しています。
駿府の工房 匠宿について
「駿府の工房 匠宿」は、2021年にリニューアルされ、歴史と未来を結ぶ場所として新しいスタートを切りました。ここでは、駿河竹千筋細工をはじめとする様々な伝統工芸の体験ができ、実際に手を動かしながらその魅力に触れることができます。また、地元の和菓子や養蜂場の蜂蜜を使用したカフェも併設され、地域の文化の豊かさを体感できる空間となっています。
まとめ
静岡市において、職人たちの高度な技術とデザイナーたちの新しい視点が生み出した「褒の美」という新たな価値観を体感できる展示会が開催されます。ぜひ、地元の伝統工芸に触れるこの機会を逃さずに訪れてみてください。入場無料、地域の文化を感じながら、心豊かな時間を過ごせることでしょう。